胸やけがする
胸やけのメカニズム
胸やけがする場合は、胃から胃酸が逆流して、食道が焼けただれるように荒れている可能性があります。通常は胃酸が逆流しない構造になっていますが、胃酸が大量に分泌された場合や、胃酸の逆流防止の働きが弱くなることで、逆流を起こして胸やけを引き起こします。また、油っぽい食べ物を食べすぎた翌日には、胃酸が逆流しやすくなります。
胸やけは胸部から喉元にかけて焼けるような痛みが特徴です。この胸やけを放置し、胃酸が頻繁に逆流するようになると、それが癖になり睡眠中も胸部から喉元にかけて焼けたような痛みに襲われます。そこで、睡眠障害を併発することもあります。また、食道粘膜がただれることで、食道がんの発症リスクが高くなります。胃酸が逆流することで、食道がんのリスクが高くなっている状態を「バレット食道」と言います。
胸やけがする場合に考えられる病気
胸焼けが長く続くときは、以下のような病気の可能性があります。
胃炎、逆流性食道炎、胃潰瘍、胃がんなど
胸やけの原因究明のための検査
胸やけが続くときは、以下の検査を行います。
胃内視鏡検査(胃カメラ検査)
胃カメラを鼻または口から挿入して、食道や胃の粘膜を確認します。
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問診
胸やけがする人の自覚症状を把握するために、問診をおこないます。
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胃レントゲン検査(胃バリウム検査)
造影剤のバリウムを飲んで、胃にエックス線を当てます。食道や胃の粘膜の凸凹を観察します。
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この記事の監修ドクター

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医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)