体重が増えた
「体重が増える」ことと病気の関係
通常より食べる量が増えたわけではないのに、体重が増えたら病気の予兆が隠れているかもしれません。体重が増える原因には、代謝が悪くなる、カロリーの過剰摂取、運動不足などがあります。また、心不全により体液が増える、ホルモン異常などで体重が増えることもあります。
太りすぎているかどうかを調べるのには、BMIを使います。BMIとはBody Mass Index の略称で、身長と体重の比率で肥満度を数値化しています。計算式は下記のとおりです。
体重(kg)÷身長(m)2
BMIで求められた数値は以下のように分類されます。
(一般社団法人日本肥満学会より)
極端に体重が増えた場合に考えられる病気
糖尿病、甲状腺機能低下、心不全、腎不全、肝硬変など
体重が増えた場合の原因究明のための検査
体重が増えた状態が続くときには、以下の検査を行います。
血液検査
糖尿病の有無を調べるため、血糖値を調べます。また、肝臓の値も調べて、肝臓疾患の有無を検査します。
「空腹時血糖値」についてもっと詳しくみる→
「γ-GTP」についてもっと詳しくみる→
尿検査
腎臓機能に異常がないか調べるため、尿タンパク・血尿・尿糖の有無を調べます。
胸部レントゲン検査
胸部レントゲン検査でエックス線を当て、心不全の有無や胸水が溜まっていないかを調べます。
「胸部レントゲン検査」についてもっと詳しくみる→
安静時心電図検査
心肥大や心疾患の有無に関して調べます。
「安静時心電図検査」についてもっと詳しくみる→
この記事の監修ドクター

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医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)