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この検査は何のための検査?

空腹時血糖値

空腹時血糖値の検査とは?

血糖値は、血液中のブドウ糖がどのくらいあるかを示すものです。空腹時血糖値では、前日の夕食後、朝食まで絶食した状態の血糖値を血液検査によって調べます。

空腹時血糖値の検査の目的

空腹時血糖値の血液検査を行うおもな目的は、糖尿病の診断です。糖尿病とは、血液中のブドウ糖が増えている状態をいいます。健康な人は、インスリンというホルモンによって血糖値が一定に保たれています。しかしながら、何らかの原因でインスリンが不足したり、効きづらくなったりすると、糖尿病を発症し、血液中の血糖値が高くなります。

空腹時血糖値の検査で見つけられる病気

血液検査で空腹時血糖値を調べることは、次のような病気の診断に役立ちます。
●糖尿病
●急性すい炎
●インスリンノーマ

空腹時血糖値の検査の見方

医療機関によっては空腹時血糖値のことを「FPG」と略すことがあります。空腹時血糖値の基準値は、99㎎/dl以下で、126㎎/dl以上は異常となります(日本人間ドック学会より)。基準値よりも高い場合は、糖尿病やすい臓がんなどが疑われます。

空腹時血糖値の基準値

空腹時血糖値の長所/短所

空腹時血糖値は、採血で手軽に調べることができます。医療機関によっても異なりますが、空腹時血糖値の血液検査は採血から通常1時間程度で結果を確認できます。

人によっては注射針による痛みを苦痛に感じる人もいるかもしれません。採血で極度にストレスを感じると、副交感神経が緊張して、まれに冷や汗、低血圧、顔面蒼白、吐き気などの症状が現われることがあります(「迷走神経反射」といいます)。

採血では、消毒綿や手袋、注射針のなどの物品を使うため、アレルギーを起こす可能性もあります。特に、アレルギーでよくみられるのが、感染予防に使用されるアルコール綿です。アレルギーに心当たりのある人はあらかじめ、採血を担当する医療スタッフに伝えるようにしましょう。

また、採血の手技によっては神経損傷が生じることがあります。神経損傷は、注射の針先が神経に触れることで起こります。採血時にピリッとした刺激を感じたときは、採血の担当スタッフに伝えるようにしましょう。採血による神経損傷の多くは、2~3ヶ月で自然に治ります。

なお、採血後には、アザなど皮下血種ができることがありますが、数日以内で自然に吸収されます。

空腹時血糖値の流れ

空腹時血糖値を調べるには、前日の夕食から朝まで絶食した状態で採血が行われます。ここでは、腕からの採血の具体的な流れについて説明します。

1. ひじの内側など血管がはっきりと確認できる部分を露出させ、専用の小さな台に腕を乗せる。
2. 上腕部を「駆血帯」と呼ばれるひもやベルトで締める。
3. アルコール綿で消毒し、注射針を刺す。
4. シリンジ内の検体が血液でいっぱいになったら、アルコール綿で抑えながら針を抜く(ほかの項目の血液検査を行うために、複数の検体を取ることがある)。
5. 注射した部位に絆創膏を貼る。血が止まるまでの数分間、自身で圧迫しておく。
6. 完全に止血したら、絆創膏を剥がす。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長
医学博士、星槎大学 客員教授、相馬市健康対策専門部会委員、相馬市放射能対策アドバイザー
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
内科医として勤務する傍、「女性の総合医」を目指し日々研鑽する。
自身の貧血体験から大学時代より上昌広氏を師事。
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