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食道がん

食道がんとは?

食道がんとは、食道にできる悪性腫瘍のことです。食道は口から胃までをつなぐ器官で、食べ物や飲み物の通り道となる器官です。食道がんは、女性よりも男性に多くみられる傾向にあるがんです。

食道がんの種類

食道がんはがんが発生している組織ごとに、以下のように分けられます。

扁平上皮がん

扁平上皮という、皮膚のような組織にできるがんで、日本人に多くみられます。

腺がん

分泌腺のあるヒダ状の粘膜にみられるがんです。胃酸の逆流で起こりやすくなります。
初期の食道がんは自覚症状がありません。食道がんが進行すると、次のような症状が現れるようになります。
●のどがつかえる
●水がしみる
●食欲がない
●体重が減る
●声がかすれる
●胸のあたりが痛む

食道がんの原因と予防法

食道がんの原因ははっきりとはわかっていませんが、アルコールとタバコとの関連が指摘されています。多量の飲酒と喫煙を控えることは、食道がんの予防につながります。

食道がんになりやすい人

次の項目に当てはまる方は、食道がんになりやすいといえます。
●多量のお酒を飲む習慣のある人
●タバコを吸っている人

食道がんの病期(ステージ)別生存率

食道がんの5年相対生存率は、下記のとおりです。
食道がん5年生存率

※出典:全国がんセンター協議会の生存率共同調査(2019年3月集計)

食道がんの罹患数と死亡数

厚生労働省が2018年9月に公表した「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)」によると、がん(悪性新生物)による年間の死亡数は37万3334人でした。そのうち、食道がんの死亡数は、1万1568人でした。

食道がんを調べる検査

食道がんを調べる検査には次のようなものがあります。

胃内視鏡検査(胃カメラ)

胃の検査ととらえられがちですが、実際には胃だけではなく、食道や十二指腸も観察する検査で、上部内視鏡検査とも呼ばれます。内視鏡というカメラを口から挿入して、食道内の粘膜を観察します。
「胃内視鏡検査(胃カメラ)」についてもっと詳しくみる→

胃レントゲン検査(胃バリウム検査)

胃がんのほか、腫瘍やポリープを見つけるための検査ですが、実際には食道や十二指腸も調べる検査です。バリウムを飲んでエックス線を照射し、食道に病変がないか検査します。
「胃レントゲン検査(胃バリウム検査)」についてもっと詳しく見る→

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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