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卵巣がん

卵巣がんとは?

卵巣がんとは、卵巣にできた悪性腫瘍のことです。国立がん研究センターのがん情報サービスによると、ほとんど自覚症状がないため、卵巣がんは進行した状態で発見されることが多いとされています。進行したがんの場合は、予後が悪くなるため早期発見が大切になります。罹患率は40歳代から増加し、60歳代でピークを迎えます。罹患率の増加とともに、死亡率も増加傾向にあるがんです。

卵巣がんの症状

卵巣がんは初期の段階で自覚症状がほとんどありません。しかし、進行すると膀胱の圧迫感、下腹部の違和感などを自覚するケースがあります。

卵巣がんの原因と予防法

原因には、排卵回数が多い、妊娠・出産の経験がない、初経が早く閉経が遅いなどが挙げられるほか、遺伝的要因が関係しています。遺伝的要因にはBRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子変異が関与しているといわれており、家族の中に卵巣がんの人がいる場合は遺伝的要因に注意が必要です。

これといった予防法がないため、定期的な検査が早期発見につながります。

卵巣がんになりやすい人

卵巣がんになりやすい人には以下の人がいます。
・家族のなかに卵巣がんの人がいる
・妊娠・出産の経験がない
・初潮が早い
・閉経が遅い
など

卵巣がんの病期(ステージ)別生存率

卵巣がんのステージと生存率は以下のようになっています。ステージが低いほど5年生存率が高いと言えます。進行してしまうと予後が悪いため、早期発見に努めるようにしましょう。

卵巣がんの病期(ステージ)別5年生存率

※出典:全国がんセンター協議会の生存率共同調査(2019年3月集計)

卵巣がんの罹患率と死亡率

厚生労働省の「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)」によると、がん(悪性新生物)による年間の死亡数は37万3334人で、うち卵巣がんによるものは4745人です。日本女性心身医学会によれば、年間約8000人以上が罹患し、罹患者数の死亡割合が女性特有のがんのなかでもっとも高いとされています。

卵巣がんの検査

血液検査(腫瘍マーカー)

卵巣がんで特異的に高値になるのがCA125です。他にCA19-9も高値になります。これらは卵巣がんがあると、必ず高値になるわけではないですが、卵巣がんのスクリーニング検査に応用されています。
「腫瘍マーカー – CA125」についてもっと詳しくみる→
「腫瘍マーカー – CA19-9」についてもっと詳しくみる→

内診・触診

片手の指で膣を、もう片手の指で腹部を押して卵巣部を触る触診です。硬さや感触から卵巣がんの範囲を確認することもできます。

骨盤MRI検査

骨盤部をMRI撮影することで、卵巣がんが進行性がんなのかどうかを調べます。
「骨盤MRI検査」についてもっと詳しくみる→

経膣エコー検査(経膣超音波検査)

超音波を卵巣部分に当てて、臓器に当たって返ってくる超音波によって構成される画像を診断します。卵巣がんの大きさや状態などを評価します。
「経膣エコー検査(経膣超音波検査)」についてもっと詳しくみる→

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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