人間ドックのマーソ
メニューを閉じる 無料会員登録

最大3.5%貯まる!

この検査は何のための検査?

腫瘍マーカー – CA125

腫瘍マーカーCA125検査とは?

身体にがんができると、体内に特殊なたんぱく質を作り出します。このうち、体液中に存在し測定可能なものを腫瘍マーカーといいます。CA125は子宮や卵巣の疾患を調べる腫瘍マーカーのひとつで、血液検査によって調べます。

腫瘍マーカーCA125検査の目的

CA125は子宮内膜や腹膜に存在するたんぱく質です。卵巣がんや子宮がんなど婦人科系の病気で血液中のCA125が増えるため、腫瘍マーカーとして用いられています。また、膵臓がんなど消化器系のがんでもCA125の数値は上がります。

腫瘍マーカーCA125検査で見つけられる病気

血液検査でCA125を調べることは、次のような病気の診断や症状の進行をみるのに役立ちます。
●卵巣がん
●子宮がん
●子宮筋腫
●卵巣のう腫
●子宮内膜症
●乳がん
●消化器癌
●膵炎
●胆嚢炎

腫瘍マーカーCA125検査の見方

CA125の基準値は、35 U/ml 以下となります(がん研究会より)。CA125が基準値よりも高い場合は、卵巣がんや子宮がんなど婦人かの病気が疑われます。

CA125の基準値

腫瘍マーカー – CA125の長所/短所

CA125を調べるには、採血で手軽に行うことができます。医療機関によっても異なりますが、検査結果は採血から通常1時間半程度で確認できます。CA125は、健康な女性でも月経中や妊娠中であれば、検査値が高めになる傾向があります。

人によっては注射針による痛みを苦痛に感じる人もいるかもしれません。採血で極度にストレスを感じると、副交感神経が緊張して、まれに冷や汗、低血圧、顔面蒼白、吐き気などの症状が現われることがあります(「迷走神経反射」といいます)。

採血では、消毒綿や手袋、注射針のなどの物品を使うため、アレルギーを起こす可能性もあります。特に、アレルギーでよくみられるのが、感染予防に使用されるアルコール綿です。アレルギーに心当たりのある人はあらかじめ、採血を担当する医療スタッフに伝えるようにしましょう。

また、採血の手技によっては神経損傷が生じることがあります。神経損傷は、注射の針先が神経に触れることで起こります。採血時にピリッとした刺激を感じたときは、採血の担当スタッフに伝えるようにしましょう。採血による神経損傷の多くは、2~3ヶ月で自然に治ります。

なお、採血後には、アザなど皮下血種ができることがありますが、数日以内で自然に吸収されます。

腫瘍マーカー – CA125の流れ

CA125を調べるには、採血が行われます。ここでは、腕からの採血の具体的な流れについて説明します。

1. ひじの内側など血管がはっきりと確認できる部分を露出させ、専用の小さな台に腕を乗せる。
2. 上腕部を「駆血帯」と呼ばれるひもやベルトで締める。
3. アルコール綿で消毒し、注射針を刺す。
4. シリンジ内の検体が血液でいっぱいになったら、アルコール綿で抑えながら針を抜く(ほかの項目の血液検査を行うために、複数の検体を取ることがある)。
5. 注射した部位に絆創膏を貼る。血が止まるまでの数分間、自身で圧迫しておく。
6. 完全に止血したら、絆創膏を剥がす。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
人間ドック健診のご相談はこちらから