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この検査は何のための検査?

RF

RFとは?

RF(rheumatoid factor/リウマトイド因子)とは、血液や体液に含まれるタンパク質の一種で、人間の免疫のなかで大きな役割を担っている免疫グロブリンのひとつであるIgGに対する自己抗体です。ヒトの身体は、外から侵入する細菌・ウイルスなどの外敵に対して抗体をつくって対抗しますが、なんらかの異常が原因となり、自分の細胞を外敵と認識し、自らを攻撃してしまうものが自己抗体です。RFは血液検査で調べます。

RFを調べる目的

RFは、関節リウマチ患者の70〜80%程度で数値が高くなります。そのため、おもに関節リウマチの診断のためにRF検査が行われます。関節リウマチ以外にも、自己抗体が臓器や身体に障害を引き起こす病気(自己免疫疾患)や肝臓の病気、健康な人でも、RFの数値が高くなることがあります。

RFの血液検査で見つけられる病気

血液検査でRFの数値を調べることで、次のような病気の診断に役立てることができます。

 ●関節リウマチ
 ●関節リウマチ以外の自己免疫性疾患(シェーグレン症候群など)
 ●B型・C型肝炎
 ●肝硬変、慢性肝炎
など

RFの結果数値の見方

血液検査におけるRFの基準値は医療施設によって異なりますが、下記としているところが多いです。

<RFの基準値>
・15 IU/mL
参考:日本リウマチ学会「リウマトイド因子標準化のガイドライン(日本臨床検査標準化協議会認証)」

医療施設が設定する基準値を超えると「陽性」と判定されます。

RFの血液検査の注意点

RF検査はおもに関節リウマチの診断に用いられますが、関節リウマチであってもRF検査で陰性になることがあり、また健康であっても5〜25%が陽性になるとも言われています。そのため、関節リウマチの診断は、RF検査だけでなく、MRI検査、関節の超音波検査なども併せて行い、総合的に評価します。

近年は、症状から関節リウマチである疑いが強い人に対しては、関節の中にある滑膜という部分に抗CCP抗体(抗環状シトルリン化ペプチド抗体)という自己抗体が存在するか調べる血液検査も行われるようになっています。抗CCP抗体検査は、関節リウマチの早期診断に役立つとされています。

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この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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