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この検査は何のための検査?

大腸3D-CT

大腸3D-CT検査とは?

大腸3D-CT検査は、肛門から炭酸ガスを注入してCT撮影(コンピューター断層撮影)を行い、コンピューターの画像処理によって大腸を3次元で表す検査です。マルチスライスCTコロノグラフィ検査、仮想大腸内視鏡検査(バーチャル大腸内視鏡検査)とも呼ばれています。

大腸3D-CT検査の目的

大腸3D-CT検査は、大腸の形状、位置、がんやポリープなどの有無を確認することを目的としています。大腸3D-CT検査は3次元画像で表されるため、大腸内視鏡で組織の採取を行う時や、手術時などに参考とすることができます。

大腸3D-CT検査で見つけられる病気

大腸3D-CT検査をすることで、次のような病気の診断に役立てることができます。
 ●大腸がん
 ●大腸ポリープ
 ●大腸憩室症
 ●クローン病
 ●潰瘍性大腸炎  など

大腸3D-CT検査の結果の見方

大腸3D-CT検査では、大腸が3次元画像として表されます。そのため、大腸の形状やポリープなどがわかりやすくなっています。大腸内視鏡検査と近い画像を見ることができますが、正確な色や固さを知ることはできません。病変のある組織を採取することもできないため、大腸3D-CT検査で異常が見つかった場合、再検査として大腸内視鏡検査を行うことがあります。

大腸3D-CT検査の長所/短所

大腸3D-CT検査の長所は、大腸内視鏡検査や大腸レントゲン検査に比べて検査者の負担が少ない点です。大腸内視鏡検査や大腸レントゲン検査と違って大腸内を完全に空にする必要がないため、下剤の服用が少なくてすみます。検査後に下剤を服用する必要もありません。炭酸ガスを肛門から注入する際は細いチューブを使用するため、痛みが少なくて済みます。注入した炭酸ガスは自然に体内に吸収され、呼気として排出されます。検査も20分程で終了します。大腸3D-CT検査では大腸を3D画像で見ることができるため、病変が発見しやすくなっています。腹部も一緒に撮影するため、腹部の状態を知ることもできます。

一方、大腸3D-CT検査の短所は、5mm以下の小さな表面型大腸病変が見つけにくい場合がある点です。5mm以下の小さな表面型大腸病変の発見は、大腸3D-CT検査よりも大腸内視鏡検査の精度が高くなっています。

検査前日は食事制限があり、当日は絶食の必要があります。飲んでいる薬がある場合には、あらかじめ医療スタッフに申し出てください。また検査開始前に、腸の動きを抑える薬剤を注射します。この薬剤には少しぼんやりしたり、物が見えにくくなったりする作用もあるため、帰宅時には注意が必要です。なお、腸閉塞の疑いのある人、妊娠中の人は、大腸3D-CT検査を受けられない場合があります。

大腸3D-CT検査の流れ

大腸3D-CT検査の流れは以下のようになっています。

1.前日に食事制限(検査食の場合もあり)、下剤の服用、経口造影剤の服用を行う(前々日から行うこともある)。
2.検査衣を着て検査台に横になる。
3.消化管の動きを抑える薬剤を注射する。
4.肛門から炭酸ガスを注入して大腸を拡張させる。
5.仰向けとうつ伏せの2体位でCT撮影を行う。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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