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お腹が張る

お腹が張るメカニズム

お腹が張る状態を「膨満感」と言い、お腹のなかにガスが溜まっていることを表します。おもに、腸管にガスが溜まることで起こります。

お腹の張りを引き起こすガスは、腸内細菌のバランスが乱れることが原因で産生されます。腸内細菌のバランスが乱れた結果、腐敗ガスが増えてしまい、腸内にガスが充満するのです。ほかにも、炭酸飲料の摂取や早食いなども無意識に空気を飲み込むことになり、ガスを増やすきっかけになります。

お腹が張る原因は増えてしまったガスだけではありません。疾患が原因でお腹が張ることがあります。下記がその一例です。

過敏性腸症候群

ストレスや胃炎から発症します。お腹が張ったような感覚に襲われます。

腸閉塞

腸が癒着や麻痺を起こし、腸の流れが悪くなった状態を腸閉塞といいます。腸閉塞が起こると便秘や腹痛、吐き気とともに腹部に膨満感(張り)を引き起こします。

腹水

お腹の中には腹腔という空間があります。この腹腔内に体液がたまった状態を腹水と呼びます。おもに、心臓や腎臓の機能が低下すると体液の循環が悪くなって腹水になり、腹部膨満感を引き起こすのが特徴です。

便秘

お腹が張る場合に考えられる病名、引き起こす病名

胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、腹膜炎、腸閉塞、腎不全、心不全、卵巣腫瘍など

お腹が張る場合の検査項目

お腹が張る状態が続く場合の原因究明のための検査には、以下のような検査があります。

血液検査

腎臓の機能を調べるためにクレアチニンを調べます。
「血液検査 クレアチニン」についてもっと詳しく見る→

大腸内視鏡検査

肛門から内視鏡カメラを挿入して、腸内に炎症や潰瘍が存在していないか検査します。
「大腸内視鏡検査」についてもっと詳しく見る→

尿検査

腎臓の機能を検査するため、尿糖や尿タンパク、血尿を検査します。
「尿糖検査」についてもっと詳しく見る→
「尿蛋白検査」についてもっと詳しく見る→

便潜血検査

便の中に血液が含まれていないか検査します。

安静時心電図検査

心臓の働きを心電図で得られる波形から読み取ります。心不全の兆候の有無について調べる検査方法です。
「安静時心電図検査」についてもっと詳しく見る→

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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