2019.11.28

人間ドック前日21時以降の食事制限。何が「飲食」にあたるのか?

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長
医学博士、星槎大学 客員教授、相馬市健康対策専門部会委員、相馬市放射能対策アドバイザー

通常の食事のほか、サプリメントもNG


人間ドックを受けるときに医療機関から指定されるのが、検査前日の飲食制限だ。多くの医療機関では、検査結果に影響が出ないように「検査前日の21時以降の食事を禁止」していて、一切の食事を摂ることができない。これは、食事に含まれる糖分や脂質が血液検査の結果に影響を与えたり、消化しきれない食事の内容物が残ることにより、胃など消化器の検査が行えなくなったりするためだ。

なかには、「お菓子やサプリメントなら大丈夫だろう」と考える人もいるかもしれない。しかし、これらの食品も消化に時間も要するので、検査前日の21時以降に摂ることはできない。基本的に、検査前日の21時以降は、固形物の摂取はできないことを把握しておこう。ゼリーなどの半固形物も検査前日の21時以降に摂らないようにしたい。

人間ドック前日の食事メニューは、普段通りのもので構わないが、脂質の多すぎる食事は控えたほうがよいだろう。なお、一部の専門ドックや医療機関によっては、前日の食事として検査食を渡されることがある。

前日の水分はOK。そのほかの飲み物は?

前日の飲食について、人間ドックでは前日の飲水は特に制限していない。これは、水分そのものは、消化吸収に時間を要するものではなく、検査結果に大きな影響を与える可能性が低いからである。

そのほか、白湯やお茶も、多くの医療機関が、人間ドック前日に飲んでもよいとしている。ただ、お茶にもカフェインが含まれているので飲み過ぎには注意したい。

人間ドック前日に飲んではいけないのが、アルコールだ。お酒に含まれている糖分や、アルコールによる利尿作用により、検査結果に影響が出る可能性があるためだ。同じような理由で、人間ドック前日のコーヒー、ジュース、牛乳も不可とされている。

なお、医療機関によっては水以外の飲水を不可としているところもある。より正確な検査結果を得るためには、水や白湯を飲むのが間違いないといえる。

検査内容によっては飲水不可の場合も

人間ドック前の食事制限を指示されたときに注意したいのが、飲水禁止があるかどうかだ。前述したように、水や白湯、お茶による水分摂取ならば、血液検査の結果に影響を与えることはない。

しかし、自分の受ける人間ドックに胃透視検査が含まれる場合、たいていの場合、水分も不可となる。これは、胃内に水分が残っていると、バリウムが薄くなってしまうためだ。

一方で、医療機関によっては、「当日は朝7時前までならコップ1杯の水は可」としているところもある。具体的な水を飲んでよい時間や量は、医療機関や検査内容によって異なる。人によっては持病による朝の内服時に少量の飲水が必要なこともあるので、きちんと確認しておくことが大切だ。


Colorda編集部