2015.11.9

11月22日は「いい夫婦の日」、ペア受診のすすめ

夫婦やカップルで人間ドックを受けることを「ペア受診」という。
11月22日は「いい夫婦の日」。人間ドックを検討しているなら、
これをきっかけにぜひパートナーと一緒に受けてほしい。
今回の特集では、別々ではなくふたりで受けることのメリットや意義を考えたい。
まずは、マーソ会員でありペア受診帰りのご夫婦へのインタビューを見てみよう。

今も未来も、自分だけでなくふたり一緒に健康でいたい

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左:齋藤康幸(やすゆき)さん(54歳)/会社経営
右:齋藤いずみさん(53歳)/パート

受診した人間ドック:PET・CT検査+脳ドック
【PET・CT検査】全身のがん細胞の有無をチェックできる検査。PET・CTは、PET単体よりも精度が高いとされている。
【脳ドック】頭部MRI/MRAで頸動脈の動脈硬化(脳梗塞などの原因)の進行度を調べる検査。

――それぞれの受診ではなく、ペア受診を選ばれたのはなぜですか?

いずみさん:結婚30周年がきっかけでした。夫婦で旅行をする選択肢もあると思いますが、いろいろ考えた結果、私たちは一緒に人間ドックを受診することにしたんです。とはいえ安くはないので、迷いも生じていて…。そんな様子を見ていた娘が、「このお金は無駄じゃない」と言ってくれて、決心がつきました。

康幸さん:私は血圧が高く、頭痛持ちなのに、健康診断はほとんど受けたことがなくて。心配した妻に一緒に受けようと誘われて、受診する気になりました。ひとりじゃ絶対行かないでしょうからね(笑)。

いずみさん:結婚30周年の記念なので、リゾートで1泊してしっかり検査するプランも検討しましたが、結局は自宅から行きやすい医療施設で、PET-CTと脳ドックという身体への負担が少なそうなプランに落ち着きました。

――日帰りできて、身体への負担が少なそう、という点がポイントだったんですね。

いずみさん:そうですね。胃や大腸、子宮など、気になる箇所を全部調べていたら、休みのたびに病院に行くハメになるんじゃないかって思ったんです。その点、PET-CTなら1回で終わりますよね。それと、身体への負担を考慮したのは、実際に検査への足が遠のいてしまったからなんです。私は父を大腸がんで亡くしていて、医師から大腸がんは遺伝要素があると聞いていました。だから、大腸や胃の内視鏡検査は定期的に受けるようにしていました。ただ、最初は毎年受けていたのに、検査をつらく感じて、最近は3年に1回程度になってしまっていたんです。

康幸さん:私は、大腸の内視鏡検査は2回ほど受けたことがあります。数年前に小さなポリープが見つかったんですが、幸い良性だったので切除できました。妻は大腸以上に私の高血圧と頭痛を気にしていて、脳ドックも受けたほうがいいと言うので、今回はPET-CTと脳ドックがセットになったプランを選びました。

いずみさん:夫が40代前半のころ、夜中に頭がすごく痛くなり、夜間救急を受診したことがあって。それ以来、高血圧の薬を飲んでいるのが、気になって仕方がありませんでした。でも、本人は本当に無頓着なんですよ!

康幸さん:「薬を飲んでいるから大丈夫」って思っちゃうんですよね(笑)。

いずみさん:私が脳ドックを受けようと思ったのは、認知症への不安からです。がんはある程度治療法が確立されていると思うのですが、認知症は特効薬があるわけじゃないし、家族に迷惑をかけるのも心配で。

康幸さん:検査を申し込んだ直後に、川島なお美さんや北斗晶さんのニュースがあり、やはり検査は大切だと思いましたね。

――初めてのPET-CT検査はいかがでしたか?

康幸さん:寝ているだけなので、拍子抜けするほど簡単でした。むしろヒマすぎてつらかった(笑)。

いずみさん:PET-CTも脳ドックも初めてでしたが、スタッフの方が親切で、リラックスして受けることができました。私は内視鏡やバリウムがつらかったので、これで全身を調べられるなら本当にラクでした。

――おふたりで受診してみてよかったことはなんですか?

いずみさん:ペア受診プランがあったので、夫を誘いやすかったですね。検査当日も一緒に病院に行き、お昼休憩は一緒にごはんを食べ、素直な感想を話せるのもよかったです。

康幸さん:私は検査中ヒマすぎて、かえって疲れたなぁ(笑)。妻と一緒で、昼食がいい気分転換になりましたし、話し相手がいるのはよかったです。結果が出るまで不安ですが、「そろそろ結果が出るかな?」なんて話もできそうです。

いずみさん:そういった会話も、ペア受診ならではだと思います。でも、ふたり同時に問題が見つかったらどうしよう。

康幸さん:私は、悪い結果が出たら通院が面倒だなというのが率直な気持ちです。妻も不安だろうから、結果が届いたら「せーの!」で一緒に見ようか?

いずみさん:どうかな!? 帰りを待てずに、自分のだけ先に見てしまうかも(笑)。いずれにしても、ペア受診をきっかけに夫婦で健康に関する感情を共有できたり、共通の話題が持てたり。コミュニケーションや絆が深まっている感覚はあります。

――今後もおふたりで定期的に検査を受けたいと思いますか?

いずみさん:そうですね。定期的にペア受診を受けたいと思います。年に一度の会社の健康診断に加えて3年に一度はPET-CT+脳ドック、というのが私たちにはちょうどよさそうなペース。ただ、料金はそれなりにかかるので、今からPET貯金を始めます!

康幸さん:今回の結果次第ではあると思うけど(笑)、妻の元気が当たり前のように思っていたから普段は言葉にしなかったけど…今回の検査で、自分だけでなく妻の健康の大切さもあらためて気がつきました。

いずみさん:私も同じです。ふたりの娘たちが結婚するまでは元気でいようって話しているのですが、孫の顔も見たいから、今後も検査はしっかり受けようと思います。

医療関係者からみる、ペア受診の現状と意義は?>>>

ペアで人間ドックを受けられる医療施設特集

11月22日はいい夫婦の日

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Colorda編集部