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すい臓がん

すい臓がんとは?

すい臓がんとは、すい臓にできる悪性腫瘍のことです。すい臓は胃の奥に位置する長さ20㎝くらいの臓器で、消化酵素や血糖値をコントロールするホルモンを作る働きがあります。

すい臓がんの種類

すい臓にできるがんにはいくつか種類がありますが、一般には、すい臓の真ん中を通る膵管(すいかん)に生じるがんを指します。膵管がんには、発生した場所によって次のように分けられます。

膵頭部がん

膵管の出口部分にできるがんで、胆管がつまることにより黄疸症状がでます。

膵体尾部がん

すい臓の真ん中から先端に発生するがんで、早期発見が難しいという特徴があります。

すい臓がんの症状

すい臓は身体の内部にあるため、がんになってもすぐに症状は現れません。すい臓がんで症状が現れているときは、すでにがんが進行しているケースがほとんどです。具体的なすい臓がんの症状には以下のものがあります。

●食欲不振
●体重の減少
●胃のあたりの不快感
●肌や白目が黄色くなる
●肌にかゆみがある
●茶色の尿が出る
●背中の痛み    など

すい臓がんの原因と予防法

すい臓がんの原因ははっきりと分かっていません。一方で、喫煙、脂肪の多い食事はすい臓がんのリスクを高めることが分かっています。また、糖尿病や膵炎などの既往がある人は、すい臓がんになりやすい傾向があると言われています。

すい臓がんになりやすい人

次の項目に当てはまる方は、すい臓がんになるリスクが高くなります。
●タバコを吸っている人
●食生活が偏っている人
●糖尿病や膵炎の既往がある人  など

すい臓がんの病期(ステージ)別生存率

すい臓がんの病期別の5年相対生存率は次のようになります。
すい臓がんの病期別の5年相対生存率
※出典:全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査(2019年2月集計)

すい臓がんの罹患数と死亡数

すい臓がんは早期発見が難しく、治療のアプローチが難しい病気だと言われています。厚生労働省の「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)」によると、がん(悪性新生物)による年間の死亡数は37万3334人で、うちすい臓がんによるものは3万4224人です。がんの死亡数4位となっています。

がんの死亡数順位
*参考:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」

すい臓がんを調べる検査

すい臓がんかどうかを調べるためには次のような検査をします。

血液検査

採血をして、血糖値や腫瘍マーカーを調べます。
「腫瘍マーカーCEA」についてもっと詳しく見る→
「腫瘍マーカーCA19-9」についてもっと詳しく見る→
「空腹時血糖値」についてもっと詳しく見る→
「HbA1c(ヘモグロビンA1c)」についてもっと詳しく見る→

腹部エコー検査

お腹にジェルを塗り、超音波の出る医療機器を当てて、すい臓の様子を観察する検査です。
「腹部エコー検査」についてもっと詳しく見る→

腹部CT検査

エックス線を回旋させながら照射して、コンピューター処理で身体の内部を画像化する検査です。

腹部MRI検査

ドーム状の検査機に入り、電磁波の信号により上腹部の断面図を画像化する検査です。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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