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子宮筋腫

子宮筋腫とは?

子宮筋腫とは、子宮の壁を形成している筋肉である平滑筋から生じた両性の腫瘍のことです。女性ホルモンが関与しているといわれています。閉経すると自然に縮小するので問題ないことも多いです。子宮筋腫は発生した場所や数によって症状の出方が異なります。場合によっては、流産や不妊症、月経困難症の原因にもなるので治療対象になることもあります。

子宮筋腫の種類

子宮筋腫は発生する場所によって3種類にわけられます。

粘膜下筋腫

子宮の内側に発生する子宮筋腫で、不正出血や不妊症の原因になるといわれています。月経時に出血しやすいため、貧血になる可能性があります。

筋層内筋腫

子宮の筋肉の中に発生する子宮筋腫です。小さい場合には症状がないことが多いですが、大きい場合には不正出血や流産、早産の原因になる可能性があります。

漿膜下筋腫

子宮の外側に発生する子宮筋腫で、大きくなるまで症状が出にくいといわれています。大きくなると膀胱や直腸などを圧迫することがあり、頻尿や便秘の原因になる可能性があります。

子宮筋腫の症状

子宮筋腫では、発生場所や数によって症状の出方が異なりますが、一般的には、月経痛や月経量の増加、不正出血、貧血、腰痛、下腹部腫瘤感、頻尿、便秘などがあります。また、子宮筋腫により不妊症や流産、早産が引き起こされているケースもあります。

子宮筋腫の原因と予防法

子宮筋腫のおもな原因は、卵巣から分泌される女性ホルモンによる影響と考えられています。また、子宮筋腫からいくつかの遺伝子・染色体異常が見つかっていますが、詳細は明らかになっていません。

有効な予防法はなく、重篤な月経痛、月経量の増加、不正出血などがみられる場合は医療機関を受診するとよいでしょう。

子宮筋腫になりやすい人

次の項目に当てはまる人は、子宮筋腫になりやすいといえます。

 ●初経が早かった
 ●閉経が遅い
 ●出産歴が少ない、またはない

子宮筋腫の罹患率・死亡率

日本産科婦人科学会によると、小さな子宮筋腫も含めると30歳以上の女性の20〜30%に発症する可能性があります。子宮筋腫は良性腫瘍なので、基本的に子宮筋腫そのものだけで死亡することはありません。

子宮筋腫を調べる検査

子宮筋腫を調べるために、以下の検査をします。

婦人科診察

内診を行い、子宮全体の大きさや形などを把握します。

経膣エコー(経膣超音波)

プローブと呼ばれる腟専用の棒状の形をしたセンサーを膣内に入れ、子宮や卵巣の状態を観察します。超音波検査を行えば、子宮筋腫のほとんどは診断が可能です。
「経膣エコー(経膣超音波)」について詳しく見る→

骨盤MRI検査

大きい子宮筋腫や手術を考慮する筋腫の場合には、MRI検査を施行することがあります。また、大きな筋腫は悪性の子宮肉腫と区別が難しいことがあるためMRI検査で確認します。
「骨盤MRI検査」について詳しく見る→

採血検査

子宮筋腫による貧血がないかどうか調べることがあります。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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