大切な家族を
守るのは自分だから
ずっと元気でいたい

元プロ野球選手(巨人軍)・ ヘッドコーチ(巨人軍)
元木大介さん

1971年、大阪生まれ。上宮高校(大阪府代表)で甲子園に3回出場。全国高校野球大会、夏春合わせた通算本塁打数6本の記録は歴代2位タイ。高校卒業後は1年間のハワイ野球留学を経て、ドラフト1位指名を受けて読売ジャイアンツに入団。内野・外野ともにこなすユーティリティプレイヤーとして活躍したが、2005年に33歳の若さで引退。引退後は、野球解説者、タレントと活動の場を広げ、2020年より読売ジャイアンツのヘッドコーチに。妻(フリーアナウンサーの大神いずみさん)と男児2人の4人家族。

人間ドックと健康ライフについてお話を伺うインタビュー企画の第一弾。元プロ野球選手の元木大介さんをお迎えしました。これまで自分の健康管理にはあまり積極的でなかったという元木さんですが、40歳を過ぎてかなり意識が変わったとのこと。今回人間ドックを受診して、健康に対する意識がますます高まったそうです。

現役時代は健康に自信があり
健康への意識は高くなかった

今回、元木さんに受診してもらったのは、渋谷区にあるクリニック。「PL高校出身だと思われそうだな」と笑いながらやってきた元木さん(元木さんは大阪府出身ですが、上宮高校の出身)。

「現役を引退して9年目ですが、これまでに人間ドックを受けたのは2、3回。40歳過ぎてからは今回が初めてなんですよ」プロ野球選手時代は球団が手配した健康診断を受けていたそうですが、引退後は全て自分でやらなければなりません。

「現役時代は外科に通うことはあっても内科にかかることはなかったので、あまり自分の健康について意識していませんでしたね。もちろん、栄養やトレーニングなどは自分たちで管理していましたが、若かったこともあり、自分の健康には自信がありました。今でも自分では健康なつもりでいますけれど、今回、しっかり診てもらおうと思っています」

エスコートのスタッフが
常に一緒にいてくれる安心感

いよいよ検査開始。検査となれば少なからず不安を感じるものですが、こちらのクリニックではメディカルエスコートと呼ばれるスタッフが最初から最後まで付き添い、検査室の移動を案内したり、検査についての説明をしてくれます。

「このエスコートサービスはとてもいいですね。これまでに受診した施設では『何番のお部屋に行ってください』と言われるだけで、迷ってしまうこともありましたけれど、ここでは常にスタッフの方が一緒にいてくれるので安心感がありました」

苦手な人が多い胃カメラも、すんなりとクリア。リラックスして臨めたのも良かったのかもしれません。すっかりこのシステムが気に入った元木さん、妻の大神いずみさんにもオススメしたいとか。

「うちの妻はマメに検査を受けているようですけど、今日帰ったら『わかりやすくて良かったから、行ってみれば』と薦めてみようと思います。このサービスは他ではなかなか受けられませんからね」

若くて元気なつもりでいても
何があるかわからないから怖い

今回の人間ドックでは、血液検査や心電図、胸部X線検査、胃部内視鏡のほか、脳ドックも受診しました。脳ドックを受診したのは「脳の検査もしたい」という元木さんたっての希望です。

「若くても、脳の血管が詰まっていきなり破裂することなどあると聞いていたので、脳はしっかりみてほしいとお願いしました。

最近、自分と同じくらいの年齢の人が突然亡くなるようなこともあったし、他人事ではないですよね。直前まで普通に元気だった人が突然亡くなるんですから、怖いです。蚊に刺されても「大丈夫?」と心配しなければならない世の中だし、風邪をひいたと思っても「本当?」と思ってしまう。だから、しっかり検査してもらおうという気持ちになったんです」

次項では、いよいよ気になる検査結果!

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検査結果は「特に問題なし」
この機会に運動不足解消を決意

一通りの検査を受けた感想を聞いてみると、「朝から何も食べてないのでおなかは空いているけど、思ったよりスムーズで良かった」とニッコリ。ただし、検査結果は少し心配そう。

「自分では大丈夫だと思っていても、何か病気が見つかるのではという不安はあります。運動不足や太りすぎも指摘されるかもしれませんね」

そして、やってきた結果説明の時間。こちらのクリニックにはあらゆる検査結果を分析できる中央検査室があり、その日のうちに検査結果を聞くことができます。

板垣所長から説明を受けることになった元木さんは、さすがに緊張した表情。しかし、特に問題のある所見はなし。元木さんが心配した通り、太りすぎと運動不足は指摘されてしまいましたが、問題点がクリアになったことでかえって安心したそうです。

人間ドックの不安や悩みも
インターネットで手軽に解消

検査から結果説明まで一通りの人間ドックが終了したところで、改めて元木さんの話を伺うと、検査前とでは人間ドックに対する印象がかなり変わったようです。

「本当にそろそろ検査に行きたいと思っていたところだったんですが、いざ人間ドックに行こうと思っても、どこに行っていいかわからないし、何をすればいいかもわからない。だから、今回のようなきっかけをいただけたのはラッキーでした。インターネットで施設を探せるというのもラクでいいですよね。僕はパソコンが苦手なんですが、携帯電話やスマホでできるのはありがたい。これからの若い人はスマホが当たり前ですから、こうやって予約できるのは大切だと思いますよ。事前予約できるので、当日待たされることがないのも助かります」

面倒くさいと思っていたけれど
そろそろ自分の体と向き合う時期

これまでは「受診しなければ」と思いつつ、なかなか行動に移せなかったそうですが…。

「現役選手のときは『何時にここに行ってきて』と指示されるまま病院に行って検査してもらうだけで、全て球団任せでした。でも、引退すると何でも自分でやらなければいけませんよね。そうなると面倒くさいという気持ちが大きくなってしまって…。妻からもいつも『健康診断に行きなよ』と言われ続けていたんですけれどね」

「人間ドックは高い」というイメージも、元木さんが人間ドックから遠ざかっていた理由のひとつでした。

「そもそも自分では健康なつもりでいたから、そんなに高いお金をかけて検査する必要などないと思っていたんですよ。でも、実はそんなことはないんだということも今回わかりました」

次項では、元木さんが健康に対する想いを語ってくれました。

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まだ小さな息子たちのためにも
健康でいなければという責任感

43歳という年齢になったこともありますが、元木さんが自分の健康について考えるようになった一番の理由は、二人の息子さんの存在です。お子さんたちについて話すときは、テレビなどで見るのとは違う、やさしいパパの表情になります。

「野球を辞めた後で子どもが生まれて、『今は死ねない』という気持ちが強くなりました。妻と二人だったらそんな気持ちにならなかったと思いますが、まだ子どもが小さいので、彼らが大人になるまでは健康でいないといけないんです」

現在、運動といえばゴルフくらい。急にハードな運動をすることはできなくても、徐々に運動する習慣を身につけたいと話します。

「運動をするには体がボロボロでまともに走ることもできないし、現役時代にさんざんキツい運動をしてきたから今さらキツい運動をする気にもならない。そのうえ自分では健康だと思っていたから、『健康のためにも歩いてください』なんて言われても『歩いただけで運動になるか!』とか思っていたんですよ。でも、これからは歩きますよ! ただし、健康のために歩こうという意識だとつらいので、景色を見ながらとか、楽しみながら歩くようにしようと思います」

人間ドックは病気になってからではなく、健康なうちに受けなければ意味がない

最後に、今回の人間ドックの感想を聞くと「とにかく受けて良かった」と繰り返し話していました。

「検査してもらって色々な結果がわかることも大事ですが、そもそも『病気になってから健康診断を受けても遅い』とわかったことが良かった。自分では元気だと思っていても、体のなかでは何らかの病気が進んでいる可能性がありますよね。でも、毎年きちんと検査を受けていれば早期で見つけられて、治せる可能性も高くなる。とにかく、何もないと思っている人こそ、検査を受けることが大事なんですよ。今まで『人間ドックなんて』と思っていた僕が、最低でも2年に1回は受けようという気持ちになったんですから。できれば毎年受けようと思ってますよ!」

人間ドックを受けたことで、健康に対する意識まで変わった様子の元木さん。これからも持ち前のほがらかなキャラクターで、見ている人たちを明るい気持ちにしてくれることでしょう。

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病気になってからではなく、健康なときに検査を受けておかなくちゃ

誰だって健康でいたいですよね。好きなスポーツをしたり、旅行したり、やりたいことができるのも、健康だからこそ。だから、病気になる前に検査を受けてほしいんです。僕も「健康なのに、こんなに高いお金を払って検査するなんて」と思っていましたが、健康だからこそ検査するんです。

確かに、もっと手軽に、安い値段で人間ドックを受けられるようになると、もっといいとは思いますけれど(笑)。今回、病気になる前の元気なときに検査を受けることの大切さがよくわかったので、これからは周りの人たちにもどんどん薦めていきます。