静岡県富士市永田町2丁目62番地
静岡県静岡県焼津市小川新町5-2-3
静岡県浜松市北区三方原町892-1
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静岡県三島市幸原町2丁目3番1号
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静岡県函南町仁田楠台777-4
静岡県静岡市駿河区小鹿1-1-1
静岡県焼津市大覚寺2-30-1
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静岡県駿東郡長泉町本宿411-5
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静岡県湖西市鷲津2259-1
静岡県静岡市清水区桜ヶ丘町5番25号
静岡県磐田市中泉御殿703番
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静岡県浜松市東区神立町570
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静岡県は日本のほぼ中央にあり太平洋に面する県で、県庁所在地は静岡市です。日本のシンボル富士山のほか、ウナギの養殖が盛んな浜名湖、多くの温泉地を有する伊豆半島など多くの名所があります。また日本有数の茶どころとしても知られ、全国の茶園面積の約40%を静岡県が占めています。
2021年11月1日現在の人口は約360.7万人(推計人口)です。静岡県の人口は、47都道府県のうち10位(2021年1月1日現在)です。2007年に379.7万人まで達しピークを迎えましたが、その後現在まで減少し続けています。なお日本全体のピークは、2008年です(いずれも推計人口)。国立社会保障・人口問題研究所の2018年時点の推計によれば、静岡県は2045年には294.3万人まで減少するとされています。
2021年4月1日現在における65歳以上の高齢者人口は約109.8万人で、高齢化率は29.9%です。2020年10月の日本全体の高齢化率は28.8%であることから、静岡県の高齢化は全国と比べてやや進んでいると言えます。全国の自治体同様、今後も高齢化が進んでいくと予想されます。
健康寿命とは、2000年に世界保健機関(WHO)が提唱した指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間を指します。日常生活に制限のない、自立した状態で過ごせる期間と言えます。
下記は、2016年における静岡県の健康寿命と「日常生活に制限のある期間の平均」です(カッコ内は全国平均)。日常生活に制限のある期間が長くなるほど医療費や介護費がふくらみ、公費負担が増大する要因になります。
健康寿命※2016年 | 日常生活に制限のある期間の平均※2016年 | 【参考】平均寿命※2015年 | |
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男性 | 72.63歳(72.14歳) | 8.58年(8.84年) | 81.0歳(80.8歳) |
女性 | 75.37歳(74.79歳) | 11.95年(12.34年) | 87.1歳(87.0歳) |
2016年現在の静岡県の健康寿命は、男性72.63歳、女性75.37歳です。これは47都道府県のうち男性6位、女性13位です。静岡県の健康寿命は全国の中でも上位となっており、過去3回(2010年、2013年、2016年)の平均値においては男性2位、女性2位でした。また「日常生活に制限のある期間の平均」も、男女ともに全国平均より短い値となっています。静岡県によれば、元気に働いている高齢者が多いことや、日ごろからお茶をたくさん飲んでいることなどを健康長寿の理由としています。静岡県は「第3次ふじのくに健康増進計画 後期アクションプラン」を策定し、県民の健康寿命の延伸と生活の質の向上を目標に、県民の健康づくりを推進しています。
1981年以降、日本人の死因の第1位はがんです。以降、生活習慣病を主因とする疾患が上位を占めています。生活習慣病とは、生活習慣(食、運動、喫煙、飲酒等)が影響する一部のがんや心臓病(心疾患)、脳卒中(脳血管疾患)、糖尿病などを指します。人口動態調査によると、静岡県と日本全体の死因とその割合は下記のようになっています。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
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静岡県※2018年 | 悪性新生物(がん)25.8% | 心疾患14.1% | 老衰12.3% | 脳血管疾患8.9% | 老衰5.7% |
日本全体※2019年 | 悪性新生物(がん)27.3% | 心疾患15.0% | 老衰8.8% | 脳血管疾患7.7% | 肺炎6.9% |
静岡県の死因順位は日本全体と同じです。ポイント数をみると、1位のがん、2位の心疾患、5位の肺炎は日本全体よりも低い数値です。がんの死因割合が少ない要因のひとつとして、静岡県のがん検診受診率が比較的高いことが考えられます(「4-1.静岡県のがん検診受診率の現状」参照)。また、老衰による死亡割合は日本全体を大きく上回っており、健康長寿を裏付ける結果になっています。一方、4位の脳血管疾患は日本全体に比べて高く、静岡県では健康課題のひとつとして対策に取り組んでいます。
日本では、厚生労働省の指針に基づき、自治体主導で実施されている「5大がん検診」と呼ばれるがん検診があり、全国各自治体とも受診率の向上を目指しています。5大がん検診は、胃がん、子宮がん(子宮頸がん)、肺がん、乳がん、大腸がんの5つの検診を指します。
5大がん検診は、加入している健康保険の種類に関係なく住民票のある自治体で受診することができます。検診の種類によって対象年齢や頻度は異なりますが、受診費の一部もしくは全額が公費で負担されます。ただし、企業に勤めている方などは、企業による健康診断にがん検診が含まれていることが多いため、自治体主導のがん検診受診者は国民健康保険加入者や後期高齢者医療保険加入者を含む、「勤務先などでの受診機会のない人」が中心です。
厚生労働省が示している指針は下記の通りです。全国各市区町村に対し、科学的根拠に基づいた効果が認められるがん検診を推奨しています。
種類 | 検査項目 | 対象者 | 受診間隔 |
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胃がん検診 | 問診、胃部X線検査(バリウム)または胃内視鏡検査(胃カメラ)のいずれか | ・バリウム検査:40歳以上・胃カメラ:50歳以上 | ・バリウム検査:年1回・胃カメラ:2年に1回 |
子宮頸がん検診 | 問診、視診、子宮頸部細胞診および内診 | 20歳以上女性 | 2年に1回 |
肺がん検診 | 問診、胸部X線検査および喀痰検査 | 40歳以上 | 年1回 |
乳がん検診 | 問診およびマンモグラフィ | 40歳以上女性 | 2年に1回 |
大腸がん検診 | 問診および便潜血検査 | 40歳以上 | 年1回 |
これを受け、全国各市区町村は、基本的に上記に沿ってがん検診を実施しています。さらに、前立腺がん検診や子宮体がん検診などの実施、年齢の引き下げ、受診費の無料化などに取り組んでいる市区町村もあります。
市区町村によっては、がん検診の無料クーポンが配布されている場合があります。静岡県の県庁所在地である静岡市の場合、がん検診無料クーポンは以下の通りです。
種類 | 対象者※年齢は当該年度4月1日時点で判定 | 無料になる検査項目 |
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子宮頸がん | 20歳女性 | 問診、視診、子宮頸部細胞診 |
乳がん | 40歳女性 | 問診、視触診、マンモグラフィ |
無料クーポン券配布対象者が、クーポン券が届く前に「静岡市の検診」を受診した場合、所定の申請を行うことで医療機関へ支払った自己負担金が返金されます。自己負担金返金の対象は「静岡市の検診」のみで、勤務先での検診や、健康保険の適用を受けた検診、独自に受診した検診などは、対象外です。
また、次の方は無料でがん検診を受診することができます。 ・70歳以上の方 ・後期高齢者医療保険証を持っている方 ・生活保護受給世帯の方 ・市民税非課税世帯の方
がん検診の詳細は各市区町村ページをご参照ください。
静岡県静岡市の健康への取り組みを見る(医療施設一覧ページへ) 静岡県浜松市の健康への取り組みを見る(医療施設一覧ページへ)
下記は、2015年度から2019年度の静岡県全体の受診率の推移です。
胃がん | 子宮頸がん | 肺がん | 乳がん | 大腸がん | |
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2015年度 | 6.7% | 25.0% | 14.3% | 25.6% | 15.0% |
2016年度 | 9.4% | 18.5% | 10.4% | 19.2% | 10.1% |
2017年度 | 9.9% | 17.8% | 9.8% | 18.3% | 9.4% |
2018年度 | 9.4% | 17.9% | 9.3% | 18.5% | 9.0% |
2019年度 | 9.1% | 17.4% | 8.9% | 18.6% | 8.6% |
下記は、自治体主導のがん検診における2015年度から2019年度の日本全体の受診率の推移です。
胃がん | 子宮頸がん | 肺がん | 乳がん | 大腸がん | |
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2015年度 | 6.3% | 23.3% | 11.2% | 20.0% | 13.8% |
2016年度 | 8.6% | 16.4% | 7.7% | 18.2% | 8.8% |
2017年度 | 8.4% | 16.3% | 7.4% | 17.4% | 8.4% |
2018年度 | 8.1% | 16.0% | 7.1% | 17.2% | 8.1% |
2019年度 | 7.8% | 15.7% | 6.8% | 17.0% | 7.7% |
静岡県のがん検診受診率は、すべての検診で日本全体をやや上回っています。2016年度以降はどの検診においても日本全体をおおむね1ポイント程度上回る値を推移していますが、全検診で受診率は年々低下傾向にあり、これは日本全体においても同様の傾向です。
2016年度から一部の受診率が顕著に増減している要因としては、地域保健・健康増進事業報告における受診率の算定法の対象者が変更されたことが考えられます。また、過去に国のがん検診推進事業として、大腸がん検診、乳がん検診では40~60歳の間で5歳おき、子宮頸がん検診では20~40歳の間で5歳おきに無料クーポンが配布されていました。しかし、2016年から大腸がん検診は事業の対象外になり、2017年から子宮頸がん検診と乳がん検診の無料クーポンは検診開始年齢(子宮頸がん検診20歳、乳がん検診40歳)のみになりました。これら無料クーポン対象外の影響が受診率低下につながっていると考えられています。このため、自治体によっては独自の無料クーポンを配布したり、キャンペーンを実施したりして、受診率向上に努めています。
がん検診の受診率向上やがん予防に向けて、静岡県では次のような取り組みを行っています。肝炎ウイルス検査の無料実施や、企業と連携したがん検診受診の啓発活動、がん予防のための健康教育教材の作成・配布などがあります。
肝炎ウイルス検査の無料実施 肝硬変や肝臓がんにつながるリスクがある肝炎ウイルスの検査を実施。静岡県では、肝炎ウイルス検査の受診歴がない方を原則として、無料で実施している。予約制で、県内7ヶ所の保健所で受診できる。
・企業と連携したがん検診受診の啓発活動 企業との連携・協働による県民へのがん検診受診の啓発活動を推進。連携企業は、がん検診を啓発する県作成チラシの配布やポスターの掲示、がんに関する講演会の開催、社内報でのがん検診受診の啓発などを実施している。
・がん予防のための健康教育教材の作成・配布 静岡がんセンター主導で、がん予防のための教材を作成・配布し、がん予防を推進している。「ためしてみよう!乳がん自己検診」では、乳がんの自己検診の方法のほか、乳がんができやすい場所や症状、乳がん検診受診についてまとめている。また「小学生用喫煙防止下敷き」および「保護者向け喫煙防止啓発チラシ」は、たばこの身体への悪影響をまとめており、県内の小学5年生に配布している。
静岡県では、市町村によって人間ドックの費用を補助または助成している場合があります。詳しくは各市町村のWebサイトをご参照ください。例として、富士市、沼津市、磐田市の人間ドック費用補助を紹介します。
●人間ドック、脳ドック 【対象者】 以下の要件すベてに当てはまる方。 ・当該年度満20以上の方 ・富士市国民健康保険に1年以上加入している方 ・国民健康保険税を完納している世帯の方 【助成額】 人間ドック:26,000円 脳ドック:33,000円 【助成条件】 ・検査前日までに、助成申請が必要 ・受診は契約医療施設のみで、富士市指定のすべての検査項目の受診が必要 ・同一年度内で助成を受けられるのは、人間ドック、脳ドック、特定健診のいずれか1つのみ ・脳ドックの助成は3年に1度のみ(前年度または前々年度に脳ドックの助成を受けた方は対象外)
●人間ドック(1日、1泊2日) 【対象者】 沼津市国民健康保険に前年度4月1日以前から加入しており、前年度までの国民健康保険税を完納している世帯の方で、以下いずれかに当てはまる方。 1)前年度に一度も保険証を使った治療を受けたことがない場合:30歳以上の方 2)上記以外の場合:40〜65歳の5歳刻みの年齢の方 【助成額】 1)30,000円 2)25,000円
●脳ドック 【対象者】 沼津市国民健康保険に前年度4月1日以前から加入しており、前年度までの国民健康保険税を完納している世帯の40歳以上の方(先着350人) 【助成額】 40,000円
【助成条件(人間ドック、脳ドック共通)】 ・受診は契約医療施設のみ ・人間ドックでは検査機関に予約後、検査日までに受診券交付の申請手続きが必要 ・脳ドックでは国民健康保険課に電話または窓口で申し込みを行い、助成対象であることを確認後、医療施設を予約 ・同一年度内における人間ドック、脳ドック、特定健診の重複受診は不可
●一日人間ドック 【対象者】 磐田市国民健康保険または後期高齢者医療保険の加入者で、国民健康保険税または後期高齢者医療保険料の未納がない方 【助成金額】 15,000円 【助成条件】 ・受診は契約医療施設のみ ・同一年度内における一日人間ドックと特定健診(後期高齢者健診)の重複受診は不可
「機能評価認定施設」とは、日本人間ドック学会が定めている「人間ドック健診施設機能評価」という評価基準をクリアした医療施設です。申請のあった人間ドック施設に対して日本人間ドック学会が受診者目線で審査している取り組みです。
審査項目には、「運営方針、組織の管理体制が確立しているか」や「検査の業務マニュアルは作成されているか」、「感染対策などの危機管理は徹底されているか」といった施設側の安全面に関する基準から、「受診者が快適に受診できるように配慮しているか」や「受診者のプライバシーに配慮しているか」といった受診者側に関する基準まで、多角的な評価基準があります。また、評価基準は5年ごとに改定され、更新審査が行われます。
全国で390以上の施設が認定されており、このうち静岡県内の機能評価認定施設は2021年11月現在で9施設あります。
マーソでは、機能評価認定施設から人間ドックのプランを探すことができます。詳しくはこちらをご覧ください。
静岡県では、県民の健康づくりを推進するためにさまざまな取り組みを行っています。静岡県独自の健康長寿プログラムの提供や、ポイント事業などがあります。
・「ふじ33プログラム」の提供 静岡県では、働きざかり世代の健康づくりを推進するため、運動と食生活、社会参加の3つの行動メニューを、3人1組で3ヶ月実践する「ふじ33プログラム」を提供。ガイドブックのほか専用アプリ「ふじ33アプリ」も提供し、幅広い世代が取り組みやすい環境を整えている。
・「ふじのくに健康マイレージ事業」の実施 健康に関する活動をした県民にポイントが付与され、貯まったポイントにより協力店でお得な特典が受けられる制度。運動や食事による生活改善、健康診断の受診、健康講座やスポーツ教室、ボランティアへの参加などでポイントが付与され、ポイントが一定以上たまると優待カードふじのくに健康いきいきカード)が発行される。協力店で優待カードを提示すると、ドリンク1杯無料などお店ごとの特典が受けられる。
・「しずおか健幸惣菜」の推進 市民の健康的な食生活を支援するため、主食と組み合わせることで栄養バランスがとれるおかず「しずおか健幸惣菜」の開発を推進。基準を満たしたメニューを販売・提供する「しずおか健幸惣菜パートナー」から、レシピを募集している。審査を通過したレシピは、静岡県が作成するレシピ本に掲載したり、県庁の食堂で提供したりしている。
※本記事は2021年11月時点の情報を元に作成しています。