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胃がん

胃がんとは?

胃がんは胃の粘膜にできる悪性腫瘍のことをいいます。なんらかの原因で、胃の粘膜にがん細胞ができると、無秩序に増殖していきます。胃がんが進行すると、肝臓や膵臓(すいぞう)などまわりの臓器、リンパ節、あるいは脳や骨などの遠隔臓器にがんが広がることもあります。

胃がんの種類

胃がんの種類には次のようなものがあります。

分化型がん

胃粘膜の細胞をよく似ているがん細胞です。分化型がんのほとんどは分泌腺から発生する腺がんが占めます。一般的に進行は穏やかです。

未分化型がん

正常な細胞の名残がほとんどないがん細胞です。がん細胞が小さくても、リンパ節に転移しやすいという特徴があります。進行が速い傾向にあります。

胃がんの症状

初期の胃がんでは自覚症状がほとんどなく、がんが進行すると次のような症状が現れます。
●食欲不振
●体重減少
●お腹の痛み
●吐血
●嘔吐
●胃部不快感
●胸焼け
●嘔気
など
胃がんの症状は、胃炎や胃潰瘍でもみられるため、きちんと検査を受けることが大切です。

胃がんの原因と予防法

胃がんの原因には、ヘリコバクターピロリ(以下ピロリ菌)という細菌の感染が関連していることがわかっています。ピロリ菌は衛生環境を整えたり、食べ物の口移しを防いだりすることで、感染率を下げられます。ピロリ菌に感染している場合は、除菌をすることで胃がんを予防することができるため、除菌治療を受けるようにしましょう。

また、胃がんは食生活の関連も指摘されており、塩分の多い食事や野菜や果物の摂取不足でリスクが上がります。毎日の食生活で薄味を心がけ、栄養バランスを整えていきましょう。

胃がんになりやすい人

胃がんになりやすい人は
●ピロリ菌に持続して感染している人
●塩分の高い食事を好む人
●タバコを吸う人
など

胃がんの病期(ステージ)別生存率

胃がんの病期別の5年相対生存率は下記です。
胃がんの病期別の5年相対生存率
※出典:全国がんセンター協議会の生存率共同調査(2019年4月集計)

胃がんの罹患数と死亡数

2017年の国立がん研究センターの統計によれば、胃がんの罹患率は13.3万人で、死亡数は4.5万人です。胃がんの患者数は横ばいですが、死亡率は以前よりも減少傾向がみられています。

胃がんを調べる検査

胃がんを調べるための検査には次の検査があります。

胃レントゲン検査(胃バリウム検査、胃透視検査)

バリウムを飲んだ状態でレントゲン撮影を行う検査です。胃の形や表面の様子を撮影します。
「胃レントゲン検査(胃バリウム検査)」についてもっと詳しく見る→

胃内視鏡検査(胃カメラ)

口から小型のカメラを挿入し、胃の粘膜の様子を直接観察する検査です。身体的負担を和らげるために、局所麻酔を行うこともあります。
「胃内視鏡検査(胃カメラ)」についてもっと詳しく見る→

血液検査(腫瘍マーカー)

がんになると体内に特別な物質が作られるようになり、腫瘍マーカーと呼ばれています。胃がんの腫瘍マーカーには、CEAやCA19-9がありますが、早期発見には適していません。
「腫瘍マーカー – CEA」についてもっと詳しく見る→
「腫瘍マーカー – CA19-9」についてもっと詳しく見る→

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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