兵庫県三宮町3-7-6神戸元町ユニオンビル2F
兵庫県神戸市中央区上筒井通6丁目2番43号
兵庫県姫路市広畑区東新町1-29
兵庫県三宮町1-10-1神戸交通センタービル7F
兵庫県神戸市中央区北野町一丁目1コトノハコ神戸1階(旧新神戸オリエンタルアベニュー1F)
兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通2丁目 3-5サンシティタワー神戸1階
兵庫県尼崎市御園町54カーム尼崎2F
兵庫県神戸市兵庫区西多聞通2-1-20
兵庫県神戸市中央区中山手通3-2-1トア山手ザ・神戸タワー2F
兵庫県神戸市長田区房王寺町3-5-25
兵庫県赤穂市惣門町52-6
兵庫県西宮市上鳴尾町4-31
兵庫県神戸市中央区楠町6-11-5
兵庫県芦屋市陽光町3-84
兵庫県神戸市中央区元町通2-8-14オルタンシアビル
兵庫県神戸市垂水区陸ノ町2-3
兵庫県神戸市灘区土山町5番1号
兵庫県神戸市中央区二宮町3-5-14
兵庫県西宮市東町1-12-3コープ西宮南店3F
兵庫県姫路市大塩町汐咲1-27
兵庫県昭和通4-114
兵庫県姫路市飾磨区上野田1-16-1
兵庫県神戸市灘区水道筋6丁目3-1アイメディカルビル3階
兵庫県兵庫県川西市小戸1-2-6ジオ阪急川西レジデンスマーク1階
兵庫県伊丹市西台3-7-7阪急オアシス伊丹店2F
兵庫県芦屋市大桝町1-25アクセシオ芦屋内
兵庫県姫路市西駅前町73番地姫路ターミナルスクエア3F
兵庫県芦屋市大原町5-20
兵庫県伊丹市桜ヶ丘1-3-23
兵庫県宝塚市高松町5-10
兵庫県姫路市広畑区正門通4-2-1
兵庫県尼崎市西難波町5-2-16
兵庫県三田市武庫が丘7-7-4M’s II 2F
兵庫県神戸市中央区波止場町2番1号ホテルオークラ神戸7階
兵庫県東町2-2-13
兵庫県宝塚市大成町10-45
兵庫県尼崎市杭瀬本町2丁目17-13
兵庫県神戸市中央区東川崎町1-7-4 ダイヤニッセイビル7階
兵庫県加古川市加古川町篠原町103-3
兵庫県尼崎市東園田町5丁目140-1共栄園田駅前ビル2F
兵庫県西宮市弓場5-37
兵庫県西宮市小松南町1-10-15
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明石市は兵庫県の南部に位置する瀬戸内海に面した市です。1919年の市制施行で全国81番目の市として誕生しました。その後、1942年に明石郡林崎村、1951年に明石郡大久保町・魚住村、加古郡二見町と合併し、現在の姿となりました。また、1955年には神戸市から合併の申し入れがありましたが、住民投票の結果合併は行われず、現在まで市政を続けています。
2022年1月現在の人口は約30.4万人(推計人口)です。国勢調査によれば、明石市の人口は2000年に一度減少傾向に転じましたが、2015年から再度増加傾向となり、直近の2020年の調査において初めて30万人を超えました。なお、兵庫県全体では、阪神大震災のあった1995年を除きすべての年で人口増加を続けていましたが、2011年に減少に転じ、現在も減少を続けています。日本全体は2008年にピークをむかえています(いずれも推計人口)。国立社会保障・人口問題研究所の2018年時点の推計では、明石市は2015年以降再度人口減少に転じ、2045年には約26.1万人に減少するとされています。しかし、2020年の調査では大きく人口を伸ばしているため、今後、予測に変化が生じると考えられます。
2022年1月現在における65歳以上の高齢者人口は約8.0万人で、高齢化率は26.2%です。2020年10月の日本全体の高齢化率は28.8%であることから、明石市の高齢化率は日本全体よりもやや低いと言えます。明石市では子育て世代に優しい市を目指し、手厚い子育て支援施策を行うなど、人口増加に向けた取り組みを積極的に行っています。その結果若い世代の転入が増え、生産年齢人口の増加と高齢化の抑制につながっていると考えられます。
健康寿命とは、2000年に世界保健機関(WHO)が提唱した指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間を指します。日常生活に制限のない、自立した状態で過ごせる期間と言えます。
下記は、明石市の平均寿命と健康寿命を示した表です。明石市の健康寿命は、「寝たきりや認知症により介護が必要な状態ではない『生活が自立している期間の平均』」として算出されています。平均余命と健康寿命との差(不健康である期間)が長くなるほど医療費や介護費がふくらみ、公費負担が増大する要因になります。
男性 | 女性 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
2015年 | 2019年 | 増減 | 2015年 | 2019年 | 増減 | |
平均寿命 | 80.7年 | 81.32年 | +0.62 | 87.0年 | 87.24年 | +0.24 |
健康寿命 | 79.6年 | 80.87年 | +1.27 | 83.8年 | 86.23年 | +2.43 |
不健康である期間 | 1.1年 | 0.45年 | -0.65 | 3.2年 | 1.01年 | -2.19 |
明石市における2019年の健康寿命は、男性80.87年(歳)、女性86.23年(歳)です。2015年と比較し、男女ともに平均寿命の延び以上に健康寿命が延伸しています。それにともない、不健康である期間は男女ともに短くなり、とくに女性では2年以上短縮されました。この結果から、明石市では健康を維持しつつ平均余命が長くなっていると考えることができます。
1981年以降、日本人の死因の第1位はがんです。以降、生活習慣病を主因とする疾患が上位を占めています。生活習慣病とは、生活習慣(食、運動、喫煙、飲酒等)が影響する一部のがんや心臓病(心疾患)、脳卒中(脳血管疾患)、糖尿病などを指します。人口動態調査によると、明石市と日本全体の死因とその割合は下記のようになっています。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
---|---|---|---|---|---|
明石市※2019年 | 悪性新生物(がん)29.5% | 心疾患13.7% | 脳血管疾患9.3% | 老衰7.7% | 肺炎6.4% |
日本全体※2019年 | 悪性新生物(がん)27.3% | 心疾患15.0% | 老衰8.8% | 脳血管疾患7.7% | 肺炎6.9% |
明石市の死因順位は、上位3位を生活習慣病の三大疾患(がん・心疾患・脳血管疾患)が占めており、その合計割合は日本全体が50.0%であるのに対し、明石市は52.5%です。とくに1位のがんは日本全体を2.2ポイント上回っています。また、老衰の死亡率は日本全国を1.1ポイント下回る7.7%です。要因として、日本全体よりも高齢化が進んでおらず、比較的若い人口が多いことが生活習慣病の割合を引き上げ、また老衰や肺炎など高齢者特有の死因割合を引き下げていると考えられます。
日本では、厚生労働省の指針に基づき、自治体主導で実施されている「5大がん検診」と呼ばれるがん検診があり、全国各自治体とも受診率の向上を目指しています。5大がん検診は、胃がん、子宮がん(子宮頸がん)、肺がん、乳がん、大腸がんの5つの検診を指します。
5大がん検診は、加入している健康保険の種類に関係なく住民票のある自治体で受診することができます。検診の種類によって対象年齢や頻度は異なりますが、受診費の一部もしくは全額が公費で負担されます。ただし、企業に勤めている方などは、企業による健康診断にがん検診が含まれていることが多いため、自治体主導のがん検診受診者は国民健康保険加入者や後期高齢者医療保険加入者を含む、「勤務先などでの受診機会のない人」が中心です。
明石市が実施しているがん検診の種類と費用は下記の通りです。太字は、明石市独自の取り組みです。
種類 | 検査項目 | 対象者 | 受診間隔 | 費用 |
---|---|---|---|---|
子宮がん | 子宮頸部細胞診、子宮体部細胞診※子宮体部細胞診は医師の判断で実施 | 20歳以上女性 | 2年に1回 | ・子宮頸部:1,400円・子宮頸部+子宮体部:2,200円 |
肺がん(結核・アスベスト含む) | 胸部X線検査、喀痰検査※喀痰検査は医師の判断で実施 | 40歳以上 | 年1回 | ・X線:500円・X線+喀痰:1,000円 |
乳がん | マンモグラフィ※40歳代2方向、50歳以上1方向 | 40歳以上女性 | 2年に1回 | ・40歳代:2,800円・50歳以上:2,200円 |
大腸がん | 便潜血検査(2日法) | 40歳以上 | 年1回 | ・集団:900円・個別:1,000円 |
明石市のがん検診は、胃がん検診を除いて厚生労働省の指針に沿っています。厚生労働省の指針である胃がん検診(胃カメラやバリウムによる検査)に代わり、明石市では胃がんリスク検診を実施しています。なお、胃がんリスク検診はがんの発見を目的としたものではなく、将来の胃がん発症リスクを把握するための検査です。詳細は後述(「4-2.明石市のがん検診受診率向上やがん予防のための取り組み」参照)します。
明石市のがん検診の無料クーポンは下記の通りです。
種類 | 対象者※年齢は当該年度末3月31日で判定 | 無料になる検査項目 |
---|---|---|
子宮頸がん | 21歳女性 | 子宮頸部細胞診 |
乳がん | 41歳女性 | マンモグラフィ |
また、次の方は無料でがん検診を受診できます。 ・70歳以上の方 ・生活保護受給世帯の方 ・世帯全員が市民税非課税世帯の方 ・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持っている方
詳細は明石市サイトでご確認ください。
下記は、明石市が実施した2015年度から2019年度の各がん検診の受診率の推移です。
胃がん | 子宮頸がん | 肺がん | 乳がん | 大腸がん | |
---|---|---|---|---|---|
2015年度 | - | 12.7% | 6.7% | 15.3% | 7.4% |
2016年度 | - | 11.1% | 6.5% | 14.1% | 6.3% |
2017年度 | - | 9.8% | 5.7% | 12.5% | 5.6% |
2018年度 | - | 9.0% | 5.3% | 11.4% | 5.2% |
2019年度 | - | 8.4% | 2.8% | 10.8% | 4.5% |
下記は、自治体主導のがん検診における2015年度から2019年度の日本全体の受診率の推移です。
胃がん | 子宮頸がん | 肺がん | 乳がん | 大腸がん | |
---|---|---|---|---|---|
2015年度 | 6.3% | 23.3% | 11.2% | 20.0% | 13.8% |
2016年度 | 8.6% | 16.4% | 7.7% | 18.2% | 8.8% |
2017年度 | 8.4% | 16.3% | 7.4% | 17.4% | 8.4% |
2018年度 | 8.1% | 16.0% | 7.1% | 17.2% | 8.1% |
2019年度 | 7.8% | 15.7% | 6.8% | 17.0% | 7.7% |
明石市のがん検診受診率は、実施しているすべての検診で日本全体を下回っています。また、日本全体と同様にどの検診も受診率は年々低下傾向にあります。胃がん検診については実施していないため受診率のデータはありません。
日本全体のデータにおいて、2016年度から受診率が低下している要因としては、地域保健・健康増進事業報告における受診率の算定法の対象者が変更されたことが考えられます。また、過去に国のがん検診推進事業として、大腸がん検診、乳がん検診では40~60歳の間で5歳おき、子宮頸がん検診では20~40歳の間で5歳おきに無料クーポンが配布されていました。しかし、2016年から大腸がん検診は事業の対象外になり、2017年から子宮頸がん検診と乳がん検診の無料クーポンは検診開始年齢(子宮頸がん検診20歳、乳がん検診40歳)のみになりました。これら無料クーポン対象外の影響が受診率低下につながっていると考えられています。このため、自治体によっては独自の無料クーポンを配布したり、キャンペーンを実施したりして、受診率向上に努めています。
がん検診の受診率向上やがん予防に向けて、明石市では次のような取り組みを行っています。
・胃がんリスク検診の実施 明石市では、胃がん検診に代わり胃がんリスク検診を実施している。日本人の胃がんのおもな原因のひとつに、ヘリコバクター・ピロリ菌感染がある。ピロリ菌に感染することで胃の粘膜が萎縮し、胃がんのリスクが高まると言われている。ピロリ菌感染の有無の検査(ピロリ菌抗体検査)や胃粘膜萎縮度の検査(ペプシノゲン検査)を行うことで、胃がんの発症リスクを把握でき、胃がんの早期治療開始や、除菌によって胃がん発症リスクの低減が期待できる。対象は市内在住の40歳以上の市民で受診間隔は5年に1回、受診費用は1,500円。
・肝炎ウイルス検診の実施 明石市在住の40歳以上で、これまで肝炎ウイルス検査を未受診の方を対象に、肝炎ウイルス検診を実施している。肝炎ウイルスは肝臓がんの主因のひとつであり、事前に適切な検査を受けることで肝臓がんのリスクを低減することができる。受診費用は、C型・B型は1,200円、C型のみは900円、B型のみは800円。41・46・51・56・61・66歳の市民には無料クーポンが配布される。
・肝炎ウイルス陽性者への初回精密検査と定期検査費用の助成 ウイルス性肝炎は早期発見・早期治療を行うことで、進行を遅らせて重症化を防ぎ、肝臓がんへの移行を予防することが期待される。兵庫県では県内の市町村と連携し、肝炎ウイルス検査において陽性と診断されたあとの初回精密検査および定期検査の受診促進を目指し、一定の条件を満たす対象者に対して検査費用の助成を行っている。明石市民においても、条件を満たす場合は利用可能。
明石市では、明石市国民健康保険加入者に対して人間ドックの費用助成を行っています。助成内容は下記の通りです。
【対象者】 下記すべてに当てはまる方 ・明石市在住の国民健康保険被保険者(30~74歳) ・明石市の国民健康保険へ加入後6ヶ月以上経過している方 ・国民健康保険料を完納している方
【自己負担額】 一般検診のみ:14,190円 一般検診+婦人科検診(マンモグラフィ):16,140円 一般検診+婦人科検診(子宮頸部細胞診):15,400円 一般検診+婦人科検診(マンモグラフィおよび子宮頸部細胞診):17,400円
助成条件は、下記の通りです。 ・特定健診との重複受診不可 ・人間ドックの結果を市に提出すること
募集時期やその他詳細は明石市サイトでご確認ください。
「機能評価認定施設」とは、日本人間ドック学会が定めている「人間ドック健診施設機能評価」という評価基準をクリアした医療施設です。申請のあった人間ドック施設に対して日本人間ドック学会が受診者目線で審査している取り組みです。
審査項目には、「運営方針、組織の管理体制が確立しているか」や「検査の業務マニュアルは作成されているか」、「感染対策などの危機管理は徹底されているか」といった施設側の安全面に関する基準から、「受診者が快適に受診できるように配慮しているか」や「受診者のプライバシーに配慮しているか」といった受診者側に関する基準まで、多角的な評価基準があります。また、評価基準は5年ごとに改定され、更新審査が行われます。
全国400以上の医療施設が認定されており、このうち明石市内の評価機能認定施設は2022年1月現在で1施設あります。
マーソでは、機能評価認定施設から人間ドックのプランを探すことができます。くわしくはこちらをご覧ください。
明石市は健康寿命の延伸を目標に掲げています。健康寿命の延伸に向け、さまざまな取り組みを行っています。ユニークな取り組みを紹介します。
・エクササイズによる健康度アップ教室の開催 市民の健康増進を目的として、「SP21(健康ソムリエプロジェクト)」を実施している。市内のコミュニティセンターを会場として実施するイベントで、事前申し込みは不要。健康チェックを行ったあと、自宅で簡単に実施できるようなエクササイズや体操の指導を行う。参加費用は無料。参加によりポイントを得ることができ、一定数貯めると健康グッズを受け取ることができる。
・幅広い分野の健康相談の実施 明石市では、保健師や栄養士、歯科衛生士といった専門家による健康相談を行なっている。相談内容は一般的な健康相談のほか、栄養相談・歯科保険相談・禁煙相談など。会場は市内保健所。事前予約が必要。なお、おおむね40〜65歳で生活習慣病を患っている方あるいは障がいを持つ方に対しては、訪問にて健康相談を実施している。
※本記事は2022年1月時点の情報を元に作成しています。