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この検査は何のための検査?

LDLコレステロール

LDLコレステロールとは?

コレステロールは細胞膜やホルモンの材料となる重要な成分です。そのうちのひとつであるLDLコレステロールは、血液検査によって調べます。

LDLコレステロールの検査の目的

LDLコレステロールの血液検査は、動脈硬化の指標として使われます。LDLコレステロールには、肝臓から細胞にコレステロールを届ける役割があります。細胞に届くLDLコレステロールが過剰になると、血管の柔軟性が失われて動脈硬化を促進します。動脈硬化になると、心臓や脳など重要な器官の血管が詰まりやすくなります。

LDLコレステロールの検査で見つけられる病気

血液検査でLDLコレステロール調べることは、次のような病気の診断に役立ちます。
●脂質異常症
●動脈硬化

LDLコレステロールの検査の見方

血液検査におけるLDLコレステロールの基準値は、以下のようになります。
●140㎎/dl 以上
※日本臨床検査医学会『臨床検査ガイドラインJSLM 2012』より

LDLコレステロールが基準値よりも高い場合は、動脈硬化や虚血性心疾患のリスクが高くなります。また、基準値より低い場合は、栄養吸収障害や肝硬変の可能性があります。

LDLコレステロールの基準値

LDLコレステロールの長所/短所

LDLコレステロールを調べる血液検査は、採血で手軽に行うことができます。医療機関によっても異なりますが、血小板の血液検査は採血から通常1時間程度で結果を確認できます。

人によっては、採血の際に注射針による痛みを苦痛に感じる人もいるでしょう。採血で極度にストレスを感じると、副交感神経が緊張して、まれに冷や汗、低血圧、顔面蒼白、吐き気などの症状が現われることがあります(「迷走神経反射」といいます)。

採血では、消毒綿や手袋、注射針のなどの物品を使うため、アレルギーを起こす可能性もあります。特に、アレルギーでよくみられるのが、感染予防に使用されるアルコール綿です。アレルギーに心当たりのある人はあらかじめ、採血を担当する医療スタッフに伝えるようにしましょう。

また、採血の手技によっては神経損傷が生じることがあります 。神経損傷は、注射の針先が神経に触れることで起こります。採血時にピリッとした刺激を感じたときは、採血の担当スタッフに伝えるようにしましょう。採血による神経損傷の多くは、2~3ヶ月で自然に治ります。

なお、採血後には、アザなど皮下血種ができることがありますが、数日以内で自然に吸収されます。

LDLコレステロールの流れ

血液中のLDLコレステロールを調べるためには、採血が行われます。ここでは、腕からの採血の具体的な流れについて説明します。

1. ひじの内側など血管がはっきりと確認できる部分を露出させ、専用の小さな台に腕を乗せる。
2. 上腕部を「駆血帯」と呼ばれるひもやベルトで締める。
3. アルコール綿で消毒し、注射針を刺す。
4. シリンジ内の検体が血液でいっぱいになったら、アルコール綿で抑えながら針を抜く(ほかの項目の血液検査を行うために、複数の検体を取ることがある)。
5. 注射した部位に絆創膏を貼る。血が止まるまでの数分間、自身で圧迫しておく。
6. 完全に止血したら、絆創膏を剥がす。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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