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この検査は何のための検査?

中性脂肪(TG、トリグリセリド)

中性脂肪とは?

中性脂肪はトリグリセリドともいわれており、体内のブドウ糖が不足したときに、補うためのエネルギー源です。体内で取り込んだエネルギーが余った時に、肝臓で中性脂肪が合成され、皮下脂肪として蓄えられます。中性脂肪の血液検査は、血液中にある中性脂肪の量を調べます。

中性脂肪の血液検査の目的

中性脂肪の検査で注意したいのが、検査値が基準値よりも上回っているケースです。中性脂肪の数値は、体質によっても異なりますが、肥満な人ほど高くなる傾向があります。特に、中性脂肪の値が高くなると、動脈硬化が進んで心臓や脳の血管が詰まりやすくなるので、注意が必要です。反対に、中性脂肪の値が低すぎる場合は、低栄養が疑われます。

中性脂肪の血液検査で見つけられる病気

血液検査で中性脂肪を調べることは、次のような病気の診断に役立ちます。
・脂質代謝異常
・糖尿病
・ネフローゼ症候群
・動脈硬化
・糖尿病
・アジソン病
・甲状腺機能低下症
・膵炎
・甲状腺機能亢進症
・副腎機能不全

中性脂肪の血液検査の見方

医療機関によっては中性脂肪のことを「TG」と略すことがあります。血液検査における中性脂肪の基準値は、30~149㎎/dl(日本人間ドック学会)です。

中性脂肪の検査値が基準値よりも低い場合は、甲状腺機能亢進症、アジソン病などが疑われます。また、基準値よりも高い場合は、脂質代謝異常、糖尿病、膵炎、ネフローゼ症候群などが疑われます。

中性脂肪の基準値

中性脂肪(TG、トリグリセリド)の長所/短所

中性脂肪を調べる血液検査は、採血で手軽に行うことができます。医療機関によっても異なりますが、通常、採血から1時間程度で結果がでます。

人によっては、注射針による痛みを苦痛に感じる人もいるかもしれません。採血で極度にストレスを感じると、副交感神経が緊張して、まれに冷や汗、低血圧、顔面蒼白、吐き気などの症状が現われることがあります(「迷走神経反射」といいます)。

採血では、消毒綿や手袋、注射針のなどの物品を使うため、アレルギーを起こす可能性もあります。特に、アレルギーでよくみられるのが、感染予防に使用されるアルコール綿です。アレルギーに心当たりのある人はあらかじめ、採血を担当する医療スタッフに伝えるようにしましょう。

また、採血の手技によっては神経損傷が生じることがあります。神経損傷は、注射の針先が神経に触れるため、ことで起こります。採血時にピリッとした刺激を感じたときは、採血の担当スタッフに伝えるようにしましょう。採血による神経損傷の多くは、2~3ヶ月で自然に治ります。

採血後には、アザなど皮下血種ができることがありますが、数日以内で自然に吸収されます。

なお、当日の採血は朝食抜きの状態で行われますが、前日に脂質の多い食事を取ると、検査値に影響がでることがあります。

中性脂肪(TG、トリグリセリド)の流れ

血液中の中性脂肪を調べるためには、採血が行われます。採血前に食事を取ると、検査値に影響が出るので、朝食を抜いた状態で行います。ここでは、腕からの採血の具体的な流れについて説明します。

1. ひじの内側など血管がはっきりと確認できる部分を露出させ、専用の小さな台に腕を乗せる。
2. 上腕部を「駆血帯」と呼ばれるひもやベルトで締める。
3. アルコール綿で消毒し、注射針を刺す。
4. シリンジ内の検体が血液でいっぱいになったら、アルコール綿で抑えながら針を抜く(ほかの項目の血液検査を行うために、複数の検体を取ることがある)。
5. 注射した部位に絆創膏を貼る。血が止まるまでの数分間、自身で圧迫しておく。
6. 完全に止血したら、絆創膏を剥がす。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長
医学博士、星槎大学 客員教授、相馬市健康対策専門部会委員、相馬市放射能対策アドバイザー
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
内科医として勤務する傍、「女性の総合医」を目指し日々研鑽する。
自身の貧血体験から大学時代より上昌広氏を師事。
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