受診者体験談

父や親戚、自分もがん罹患。ドックで健康課題を知り生活習慣の改善を図る

うっちーさん(57歳)
会社員/ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)/既婚・子どもあり

今これが不安なんです

脂質異常症や肝臓の数値の改善を目指し、週2~3回、1~3時間程度のサイクリングを実施

初めて受けた人間ドックと受診を決めた理由は?

初めて受けた人間ドックのプラン(種類)
  • 人間ドック
きっかけ
  • 家会社からの要請・補助があった
  • 家族や知人にすすめられて
  • ライフイベント(子どもが生まれたから等)

人間ドックを受けようと思った理由

以前の勤務先の福利厚生で、契約医療施設での宿泊ドックが選択できるようになりました。それ以来、定期健康診断の代わりに人間ドックを受診するようになりました。

また、私の父は間質性肺炎で長期入院した末に食道がんで亡くなり、さらに父方で肺がんに罹患した親戚・従兄弟などが数名います。こうしたことから自分のがんリスクを考慮し、勤務先が変わった現在も継続的に人間ドックを受けるようにしています。

編集部より

家族や親戚にがん罹患者が多いと心配になるかもしれませんが、がんの多くは後天的な要因によるものであり、遺伝要因によるものはまれと言われています。遺伝要因とは関係なく家族に特定のがんが多い場合は、同じような環境下で生活をしていることが関わっているとも考えられています。下記記事でがんと遺伝の関わりについて詳しく解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。

直近で受けた人間ドックはどうだった?

直近で受けた人間ドックのプラン(種類)
  • 人間ドック
含まれていた検査
  • 胃内視鏡(胃カメラ)検査

そのプランや検査を選んだ理由

私自身、5年前に顎下腺がんを摘出し、放射線治療を経て、現在は半年ごとの造影CT検査と血液検査で経過観察を続けています。その主治医から、胃内視鏡(胃カメラ)検査や大腸内視鏡(大腸カメラ)検査などの消化器系の内視鏡検査は、これまでどおり継続することをすすめられたため、人間ドックで胃カメラを毎年、大腸カメラは隔年で受診しています。

実際に受けてどうだった? 受診後の感想

20年以上継続して人間ドックを受診しているので、特段の心配はありません。胃内視鏡(胃カメラ)検査については、昔より内視鏡が細径化されたことや、検査時に鎮静剤を使用できることなどがあって、現在は経口内視鏡を鎮静剤ありで受けるようにしています。

過去に、経鼻内視鏡にも何度か挑戦しましたが、えずきこそ避けられるものの、検査してしばらくは鼻腔に痛みを感じることがありました。経口内視鏡を鎮静剤ありで受けるようになってからは、負担をほぼ感じることなく検査を受けられています。

編集部より

胃内視鏡(胃カメラ)検査には、経口内視鏡と経鼻内視鏡があります。経口内視鏡は、人によってはオエッとなる嘔吐反射が出ることがありますが、うっちーさんのように「経口内視鏡+鎮静剤あり」を選択することで、痛みや不快感を軽減できます。ただし、鎮静剤の使用には留意点もあります。詳しくは下記記事をご覧ください。

気になる判定結果は…

加齢とともにC判定となる検査項目が増えています。眼底検査では、黄斑変性の疑いを指摘されました。その後、専門医で再検査を受けましたが、とくに異常はなく、安心することができました。また、肝機能については数値が悪かったため精密検査を受けましたが、まだ原因の特定には至っていません。

脂質や肝機能の数値については以前から優れておらず、食事には気をつけていても改善がみられませんでした。コロナ禍以来ほとんど運動などしていないこともあったので、最近では運動による改善を期待して週2~3回、1~3時間程度のサイクリングを開始しました。一定期間続けてみて、改善がみられなければ高脂血症(脂質異常症)などの服薬治療を進めるかどうか判断したいと思っています。

今後気になる箇所とその理由

調べてみたい箇所・気になる箇所
  • 胃・食道
  • 腎臓・肝臓・脾臓
  • 膵臓
  • 大腸

上記部位が気になるのは、経過観察中の顎下腺がんに起因する再発や転移が心配だからです。また、脂質異常症の状況に改善が見られないことから、その影響が身体のどこかに現れていないかも調べておきたいと考えています。

人間ドックについて思うところや受診を迷っている方へのメッセージ

同期入社の50代後半の友人が、2年前に大腸がんで他界しました。十数年前に退職・独立してから健診の機会を持たなかったようで、私はそれが、がん発見を遅らせた原因だと思っています。

日頃から定期的に人間ドックを受診し、その結果と生活習慣を照らしあわせ、生活習慣の改善を図ることが大切だと考えます。30代のうちから受診しておき、加齢にあわせて、受診の周期や検査を見直しつつ、受けていくとよいのではないでしょうか。

うっちーさんのお話に登場した人間ドックはこちら

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