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人間ドック・健診Q&A

協会けんぽ加入者向けの人間ドックはある?

Answer

協会けんぽ加入者が補助の範囲内で受けられるのは、「生活習慣病予防健診」や「特定健康診査」です。人間ドックを受診したい場合は、自費になります。

協会けんぽとは?

協会けんぽは、「全国健康保険協会」の略称で、日本で最大規模の健康保険です。かつての政府管掌健康保険(せいふかんしょうけんこうほけん)が移管されたもので、中小企業が多く加入しています。

協会けんぽの「生活習慣病予防健診」

協会けんぽに加入している場合は、年度内にひとりあたり1回、指定の健診に対して費用補助が受けられます。この健診は、人間ドックと呼ばずに「生活習慣病予防健診」や「特定健康診査」などと呼ばれています。

●被保険者本人が受けられる「生活習慣病予防健診」
問診などの診察、身体測定、血圧測定、尿検査、便潜血反応検査、血液検査、心電図検査、胸部レントゲン検査、胃部レントゲン検査といった約30項目の一般健診が受けられます。対象は、35〜74歳の人です。

追加できる健診もあり、血小板数・総蛋白・アルブミン・総ビリルビン・眼底検査・肺機能検査・腹部超音波検査ができる付加健診や、問診・乳房エックス線検査ができる乳がん検診、そして問診・細胞診ができる子宮頸がん検診、HCV抗体検査・HBs抗原検査ができる肝炎ウイルス検査などがあります。

子宮頸がん検診は、20〜38歳の偶数年齢の女性であれば、単独で受診することも可能です。

●被扶養者が受けられる「特定健診(特定健康診査)」
協会けんぽ加入者の被扶養者(家族)は、特定健診(特定健康診査)を受診することができます。内容は、問診や視診、血圧測定、肝機能検査、血糖検査、尿検査といった一般健診です。検診の結果から医師の判断によって心電図検査・眼底検査・貧血検査・血清クレアニチン検査を行います。対象は、40〜74歳です。

●利用方法と条件
協会けんぽの補助金を受けるには、協会けんぽの指定した医療施設で健診を受ける必要があります。検査内容は、協会けんぽが定めた項目を必ず受けなければいけないのも特徴です。協会けんぽと一般の人間ドックの大きな違いは、この点です。人間ドックの場合は、自分の気になる疾患を中心に調べるなど、自由に検査項目を選択することができます。

また協会けんぽの健診は受診できる年齢が定められていますが、人間ドックの場合は、自由に受診することができます。

●協会けんぽの健診の費用は?
全国健康保険協会(協会けんぽ)によると、被保険者の場合、生活習慣病予防健診に対する自己負担金は、消費税率8%のときで最高7,038円、消費税率10%のときで最高7,169円です。一般健診に追加して受診する健診、たとえば乳がん検診を受ける場合は、40~48歳の方なら自己負担金は消費税率8%のときで最高1,655円、消費税率10%のときで最高1,686円となっています。

また、被扶養者の場合は、特定健診の基本的な検診対して最高6,520円が補助されます。このほかに、医師が追加で必要と判断した場合の詳細な健診を受診した場合も、被保険者・被扶養者を問わず一部の健診費用を補助してくれます。補助費用は変更になることがあるので、事前に確認するようにしましょう。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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