尾崎章彦医師 特別寄稿

日本女性の「9人に1人」が経験するとされている乳がん。
あらゆる乳がん女性に寄り添ってきた現場の医師は、何を思うのか。
すべての女性に読んでほしい、自身と日常を守るためのメッセージ。

公益財団法人ときわ会常磐病院
乳腺甲状腺センター センター長
尾崎 章彦

尾崎章彦医師 ポートレート

日本女性の「9人に1人」が経験するとされている乳がん。
あらゆる乳がん女性に寄り添ってきた現場の医師は、何を思うのか。
すべての女性に読んでほしい、自身と日常を守るためのメッセージ。

公開日:2026.07.08
前編

早期発見してこそ、医療の進歩の恩恵を最大限に享受できる。何よりも「がん検診」を受けてほしい

  • 乳がんは現在、日本で最も発症数の多い女性のがん
  • どんなに忙しくても、とにかく乳がん検診を受けてほしい
  • 検診は、意志の強さで続けるものではなく「仕組み」として続けるもの
  • 国が定める乳がん検診の対象外である30代でも、乳がんになる方はいる
  • 「症状に気づいたときの受診」は、検診と同じくらい重要

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後編

がんになったら、どう生きたい? 家族と共有しておくことと選択肢を多く残すことの重要性を知ろう

  • 希望する医療やケアを周囲と共有する、「ACP」という考え方がある
  • ACPは医療制度上でも重視され、医療現場で普及しつつある
  • 病状が悪化してからACPに取り組むことは容易ではない
  • ACPは「よりよく生きるため」、検診は「選択肢を守るため」
  • 家族や大切な人に、「検診は受けた?」「体調はどう?」と声をかけよう

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尾崎章彦医師

記事執筆

尾崎 章彦(Akihiko Ozaki)

公益財団法人ときわ会常磐病院乳腺甲状腺センター センター長

2010年に東京大学医学部を卒業後、2012年の震災以降、福島において臨床および研究活動に従事している。臨床では乳がん、甲状腺疾患、一般内科の診療に携わり、研究では震災後の健康問題に加え、製薬マネーの問題に取り組んできた。近年は、持続可能な地域医療・ケアのあり方を見据え、医師の教育やリクルート、地域との連携にも力を入れている。製薬マネー・医療機器マネーデータベース「Yen For Docs」(https://yenfordocs.jp/)を主催。

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よくある乳がん検診
関する質問

Qどの検査を受ければいい?
A40歳以上はマンモグラフィー。30代や胸の張りが気になる方は乳腺エコーを検討しましょう。
詳しくは「乳がん検診を初めて受ける方へ―検査の流れ・服装などの注意点、痛くない・恥ずかしくない検査とは」をご覧ください。
Q生理中でも大丈夫?
A可能ですが、生理後の「胸が張っていない時期」が、痛みも少なく正確に診やすいです。
詳しくは「乳がん検診は生理前・生理中でも大丈夫? 生理による影響と受診タイミングを解説」をご覧ください。
Q何歳から受けた方がいいの?
A各自治体が40歳以上の女性を対象に、2年に1回乳がん検診を実施しています。しかし、20~30代でも乳がんになる人はいます。心配な方は早めに受診をスタートとし定期的にチェックしましょう。
詳しくは「乳がん検診は何歳から受けたほうがいい? 受診頻度や妊娠中の受診タイミングも解説」をご覧ください。