「いつまでも若々しく、健康でありたい」という願いを叶えるメソッドが、最先端の研究により明らかになってきている。
今回は、コンビニで買える健康食材に注目し、世界中の研究者の研究結果を幅広く紹介。多様な理論のなかから自分に合う方法を見つけ、ぜひ実践してほしい。

2016.12.15

白米のおかわりは要注意! 糖尿病リスクが1.55倍に

白米の消費量が多いほど、2型糖尿病のリスクが増す

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ハーバード大学栄養学のエミリー・ヒュー博士は白米の消費量と2型糖尿病の発症リスクに関して日本、中国、米国、オーストラリアで行われた観察研究をメタ解析(系統的にレビューする解析法)、国際比較を行い、その結果を英国医学雑誌に発表した。

日本人と中国人は白米を主食にしているので1日に平均3〜4膳の白米を摂取している。週に1〜2膳の欧米人に比べて圧倒的に白米の消費量が多かった。メタ解析の結果、白米消費量が最も少ないグループに比べ最も多いグループは2型糖尿病の発症リスクが1.27倍に増加していた。とくに日本人女性では、白米消費量が多い人の糖尿病発症リスクが1.65倍、中国人女性では1.78倍を示した。日本人男性の場合、白米消費量が多い人の2型糖尿病の発症リスクは1.19倍と女性に比べると低かった。アジア人男女を平均すると白米の消費量が多い人の2型糖尿病の発症リスクは1.55倍で、欧米人の1.12倍より有意に高かった。

白米が止められないなら、運動すべし

日本人の調査を発表した国立国際医療研究センターの南里明子博士によると、1日に茶碗で5膳以上の白米を食べる男性は3膳未満の男性より2型糖尿病の発症リスクは1.16倍、ご飯が1膳増えるごとに2型糖尿病の発症率は男性で1.08倍、女性で1.46倍に増えると警鐘をならす。

ただし、毎日1時間以上しっかり運動していれば糖尿病の発症リスクは相殺されるというデータもあるので、仕事で身体を十分に動かしている人は「おかわり」をしなければ、ご飯の量を減らす必要はなさそうだ。問題はデスクワークが主体の仕事で身体を動かさない人、あるいは車で移動してウォーキングができていない人。ご飯の量を減らすかエクササイズを生活に取り入れるかの工夫が必要だ。


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Colorda編集部