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この検査は何のための検査?

ヘモグロビン

ヘモグロビンとは?

ヘモグロビンは、血液中の赤血球の赤い色素のことです。赤血球の働きのなかでも重要な役割があります。ヘモグロビンの血液検査は、血液中のヘモグロビンの濃度を調べるものです。

ヘモグロビンの検査の目的

血液中の赤血球は、おもにヘモグロビンという色素と水分で構成されています。ヘモグロビンは、ヘムと呼ばれる鉄分とタンパク質でできている物質です。酸素や二酸化炭素と結びつく性質があり、酸素を運んだり二酸化炭素を排出したりする働きがあります。ヘモグロビンの血液検査は、貧血などの診断のために行われます。

ヘモグロビンの検査で見つけられる病気

血液中のヘモグロビンの濃度を調べることは、次のような病気の診断に役立ちます。
●貧血
●多血症

ヘモグロビンの検査の見方

血液検査におけるヘモグロビンの基準値は男女によって異なります。血液検査でヘモグロビンは「Hb」とも記載され、基準値は次のようになります。
●男性:14.0~18.0 g/dl
●女性:12.0~16.0 g/dl
(出典:日本臨床検査医学会『臨床検査のガイドラインJSLM2015』)

血液検査でヘモグロビンの数値が低い場合は貧血、また高い場合では多血症などが疑われます。

ヘモグロビンの基準値

ヘモグロビンの長所/短所

ヘモグロビンの濃度を調べる血液検査は、採血で手軽に行うことができます。医療機関によっても異なりますが、ヘモグロビンの血液検査は採血から通常1時間程度で結果を確認できます。

ヘモグロビンの血液検査では、注射針の痛みを苦痛に感じる人もいます。採血で、極度にストレスを感じると副交感神経して、冷や汗、低血圧、顔面蒼白、吐き気などの症状が現われることがあります(「迷走神経反射」といいます)。

採血では、消毒綿や手袋、注射針のなどの物品を使うため、人によってはアレルギーを起こすことがあります。特にアレルギーとなりやすいのが、感染予防に使用されるアルコール綿です。アレルギーに心当たりのある人はあらかじめ、採血を担当する医療スタッフに伝えるようにしましょう。

また、採血の手技によって神経損傷が生じることがあります。神経損傷は、注射の針先が神経に触れることで起こります。採血時にピリッとした刺激を感じたときは、採血の担当スタッフに伝えるようにしましょう。注射による神経障害は3ヶ月ほどで症状は消えますが、ごくまれに長期化することがあります。

なお、採血後には、アザや皮下血種ができることがありますが、数日以内で自然に吸収されます。

ヘモグロビンの流れ

ヘモグロビンの血液検査をするには、採血が行われます。ここでは、一般的に行われることの多い腕からの採血の流れについて説明します。

1. ひじの内側など血管がはっきりと確認できる部分を露出させ、専用の小さな台に腕を乗せる。
2. 上腕部に「駆血帯」と呼ばれるひもやベルトで締める。
3. アルコール綿で消毒し、注射針を刺す。
4. シリンジ内の採血管が血液で満たされたら、アルコール綿で抑えながら針を抜く(ほかの項目の血液検査を行うために、複数の検体を取ることがある)。
5. 注射した部位に絆創膏を貼る。血が止まるまでの数分間、自身で圧迫しておく。
6. 完全に止血したら、絆創膏を剥がす。

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この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長
医学博士、星槎大学 客員教授、相馬市健康対策専門部会委員、相馬市放射能対策アドバイザー
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
内科医として勤務する傍、「女性の総合医」を目指し日々研鑽する。
自身の貧血体験から大学時代より上昌広氏を師事。
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