オプション検査はつけたほうがいい?
予算と個々の疾患リスクから判断して受けるとよいでしょう。
オプション検査の意義を理解しよう
一般的な人間ドックに追加する検査のことを、「オプション検査」と呼びます。特定の部位を重点的に調べたり、一般的な人間ドックには含まれていない部位を調べたりするときに活用します。しかし、オプション検査をたくさん受ければよいというわけでもありません。
なぜなら、オプション検査の数を増やすと、当然ですが金銭的な負担が大きくなるからです。ですので、内容をよく確認して選び、検査を受けることをおすすめします。
優先順位をつけて、リスクの高そうな疾患あるいは部位を調べる検査から毎年順番に受けていき、一巡したら再度順に受けていく、というようにサイクルにするのもひとつの方法でしょう。
受けたほうがよいオプション検査は、人によって異なる
追加するとよいオプション検査は、年齢や性別、家族親族の既往歴など、人によってさまざまと言えます。
たとえば、男性の場合、30代では胃や腸など消化器系の疾患、40代では前立腺がんを調べる検査を加えるとよいでしょう。女性の場合は、30代以降どの年代においても、乳房や子宮など女性特有の疾患リスクがつきまといます。また、男女ともに50代以降では生活習慣病のほか、がんの発症リスクが高まります。オプション検査を選ぶ際は、このような一般的なリスクに加えて、家族親族の既往歴を加味するとよいでしょう。
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この記事の監修ドクター

マーソ株式会社 顧問
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)