頭痛もち
頭痛のメカニズム
頭痛の要因はさまざまです。おもな原因はストレスや疲労などですが、脳血管の疾患が原因で起こる痛みもあります。
頭痛は、一次性頭痛と二次性頭痛に分けることができます。一次性頭痛は偏頭痛や緊張型頭痛が分類されます。二次性頭痛は、何らかの疾患が原因で起こるため、激しい痛みが伴うのが特徴です。持続的に強い痛みが出ている場合や、頭痛と一緒に嘔吐やめまい、痙攣が起こる場合は、重篤な病気が隠れている可能性があるので注意が必要です。
頭痛の種類とは?
脳血管疾患以外の頭痛には痛みが発生する部位によって名称が異なります。
片頭痛
頭痛発作が72時間程度持続することがあります。頭の左右片側のみが痛くなり、ズキズキと脈打つような痛みが特徴です。さらに、日常生活ができなくなるほど強い痛みになるのも特徴です。
緊張型頭痛
頭痛の7割が緊張型頭痛に分類されます。肩こりや首の筋肉の緊張から、引き起こされる頭痛です。肩から頭のてっぺんにかけてズキズキとした痛みがおきて、頭を締められたような持続的な痛みが原因です。
群発頭痛
1ヶ月近く続く頭痛が2〜3年周期に起きる頭痛です。就寝後、1〜2時間で頭痛発作が起きることが多く、堪え難い強い痛みが襲ってきます。
頭痛がひどい場合や頭痛が続く場合に考えられる病気
風邪症候群、インフルエンザ、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、脳卒中、高血圧、脳腫瘍、脳梗塞、脳出血、副鼻腔炎など
頭痛がひどい場合や頭痛が続く場合の原因究明のための検査項目
頭痛もち状態が続くときには、以下の検査を行います。
血圧測定
血圧を測定して、高血圧の有無に関して調べます。
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血液検査
腫瘍マーカーで腫瘍の有無について調べます。また、脳梗塞や脳卒中などのリスクを調べるため血糖値や中性脂肪・LDLコレステロール・HDLコレステロールの数値を調べます。
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「中性脂肪(TG、トリセリグリド)」についてもっと詳しくみる→
「LDLコレステロール」についてもっと詳しくみる→
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頭部エックス線検査
頭部にエックス線を当て、脳の異常を調べます。
頭部CT検査
頭部にエックス線を当てて、断層画像を撮影します。頭痛の原因になる血管の状態や脳腫瘍の有無に関して調べます。
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頭部MRI・MRA検査
磁力を頭部に当てることで、身体の中の水分と反応した画像を形成します。脳組織の状態を検査しています。
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この記事の監修ドクター
マーソ株式会社 顧問
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)