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この検査は何のための検査?

HDLコレステロール

HDLコレステロールとは?

コレステロールは細胞膜やホルモンの材料となる重要な成分です。そのうちのひとつであるHDLコレステロールは、善玉コレステロールとも呼ばれます。HDLコレステロールは血液検査によって調べます。

HDLコレステロールの検査の目的

HDLコレステロールの血液検査は、血液中の脂質の指標として使われます。コレステロールというと健康に悪いイメージがありますが、身体の機能維持に必要な物質です。なかでもHDLコレステロールは、血液中の余分なコレステロールを回収して、肝臓に運ぶ役割があります。血液中のHDLコレステロールが少なくなると、動脈硬化のリスクが高くなります。

HDLコレステロールの検査で見つけられる病気

血液検査でHDLコレステロールを調べることは、次のような病気の診断に役立ちます。
●脂質異常症
●動脈硬化

HDLコレステロールの検査の見方

血液検査におけるHDLコレステロールの基準値は、40㎎/dl以上となります(日本人間ドック学会より)。HDLコレステロールが基準値よりも低い場合は、脂質異常症が疑われ、動脈硬化のリスクが高まります。

HDLコレステロールの基準値

HDLコレステロールの長所/短所

HDLコレステロールを調べる血液検査は、採血で手軽に行うことができます。医療機関によっても異なりますが、検査結果は採血から通常1時間程度で確認できます。

人によっては、採血の際に注射針による痛みを苦痛に感じる人もいるでしょう。採血で極度にストレスを感じると、副交感神経が緊張して、まれに冷や汗、低血圧、顔面蒼白、吐き気などの症状が現われることがあります(「迷走神経反射」といいます)。

採血では、消毒綿や手袋、注射針のなどの物品を使うため、アレルギーを起こす可能性もあります。特に、アレルギーでよくみられるのが、感染予防に使用されるアルコール綿です。アレルギーに心当たりのある人はあらかじめ、採血を担当する医療スタッフに伝えるようにしましょう。

また、採血の手技によっては神経損傷が生じることがあります。神経損傷は、注射の針先が神経に触れることで起こります。採血時にピリッとした刺激を感じたときは、採血の担当スタッフに伝えるようにしましょう。採血による神経損傷の多くは、2~3ヶ月で自然に治ります。

なお、採血後には、アザなど皮下血種ができることがありますが、数日以内で自然に吸収されます。

HDLコレステロールの流れ

血液中のHDLコレステロール調べるためには、採血が行われます。ここでは、腕からの採血の具体的な流れについて説明します。

1. ひじの内側など血管がはっきりと確認できる部分を露出させ、専用の小さな台に腕を乗せる。
2. 上腕部を「駆血帯」と呼ばれるひもやベルトで締める。
3. アルコール綿で消毒し、注射針を刺す。
4. シリンジ内の検体が血液でいっぱいになったら、アルコール綿で抑えながら針を抜く(ほかの項目の血液検査を行うために、複数の検体を取ることがある)。
5. 注射した部位に絆創膏を貼る。血が止まるまでの数分間、自身で圧迫しておく。
6. 完全に止血したら、絆創膏を剥がす。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長
医学博士、星槎大学 客員教授、相馬市健康対策専門部会委員、相馬市放射能対策アドバイザー
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
内科医として勤務する傍、「女性の総合医」を目指し日々研鑽する。
自身の貧血体験から大学時代より上昌広氏を師事。
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