血圧は健康のバロメーター
血圧には、身体のさまざまな異常が反映される。血管や血液の状態はもちろんのこと、腎臓や甲状腺などの機能異常も血圧の上昇というかたちで現れることもある。その中でもリスキーなのが、心臓病や脳血管障害だ。
そうした重症度の高い血管障害には、必ずといってもよいほど、高血圧が潜んでいる。それだけに、検査を受けることによって、血圧の状態を把握しておくことは重要であるといえるのだ。そこでまず、血圧の判定基準について考えてみよう。
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高血圧には軽症から重症まである
日本高血圧学会では、最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上の場合を高血圧と定めている。厳密にいえば、高血圧はI度からIII度まで細分化されている。III度というのは、最高血圧が180以上にまで達しているので、かなり危険な状態といえる。
血圧の検査を受けると、こういった基準値と検査結果とを照らし合わせて、その後の治療方針を決めていくことができる。ただし、血圧測定による検査だけでは、単に血圧が高いということしかわからない。その背後にある原因を突き止めなければ、治療方針を定めることは不可能である。
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精密検査を受けて高血圧の原因を特定する
高血圧は原因に応じて、2つに分類することができる。一次性(本態性)高血圧と、二次性高血圧である。一次性高血圧とは、原因のわからない高血圧である。ただし、多くの場合でストレスや運動不足、肥満や食塩の過剰摂取といった生活習慣が原因となっている。
一方、二次性高血圧とは、腎臓病や甲状腺の異常など、具体的な疾患を特定することが可能な高血圧である。こういった高血圧の具体的な原因を突き止めるには、心電図検査や胸部X線検査、それから肥満の判定や血液検査などを行う必要が出てくる。そうした精密検査を行うことで、治療方針が定まっていくのだ。
つまり血圧測定というのは、高血圧か否かという大まかな判定を下すために行われるものと考えることもできる。血圧測定自体はとても簡便なものなので、定期的に受けても負担にはならない。大切なのは、常に血圧の状態を把握しておくことである。
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