人間ドックのマーソ
メニューを閉じる 無料会員登録

Vポイントまたはdポイント最大1.5%貯まる!

この検査は何のための検査?

尿酸(UA)

尿酸(UA)とは?

尿酸とは、たんぱく質の一種であるプリン体が代謝されたあとにできる老廃物です。尿酸の値は血液検査で調べることができます。なお、医療施設によっては尿酸のことを「UA」と略すことがあります。

尿酸(UA)の血液検査の目的

血液中の尿酸は、腎臓でろ過されて、尿として身体の外へ排出されます。排泄の不十分、または過剰な生産によって血液中の尿酸の量が増えると、身体の関節など特定の部位にたまって結晶化し、痛みを生じるようになります。

血液検査で尿酸を確認することは、痛風や腎臓の病気の有無を調べるのに役立ちます。また、多発性骨髄腫や白血病などの病気でも尿酸の値が高くなることがあります。

尿酸(UA)の血液検査で見つけられる病気

血液検査で尿酸を調べることは、次のような病気の診断に役立ちます。

・高尿酸血症
・痛風
・腎機能障害
・尿路結石
・白血病
・多発性骨髄腫
など

尿酸値が高い場合の代表例である高尿酸血症は、生活習慣病との関わりが深いため、高血圧や動脈硬化、メタボリックシンドローム等の併発なども同時に観察・改善する必要があります。

尿酸(UA)の血液検査の見方

尿酸の判定区分は下記の通りです。

尿酸の判定区分は

関連記事

血圧測定
身長・体重・BMI・肥満度
総コレステロール

「人間ドックのミカタ」関連記事

血液検査でわかる病気&結果の見方―健康診断・人間ドックでどう変わる?

尿酸(UA)の長所/短所

尿酸は、採血で手軽に調べることができます。医療機関によっても異なりますが、検査結果は採血から通常1時間程度で確認できます。

採血では、消毒綿や手袋、注射針のなどの物品を使うため、アレルギーを起こす可能性もあります。特に、アレルギーでよくみられるのが、感染予防に使用されるアルコール綿です。アレルギーに心当たりのある人はあらかじめ、採血を担当する医療スタッフに伝えるようにしましょう。

また、人によっては注射針による痛みを苦痛に感じる人もいるかもしれません。採血で極度にストレスを感じると、副交感神経が緊張して、まれに冷や汗、低血圧、顔面蒼白、吐き気などの症状が現われることがあります(「迷走神経反射」といいます)。

さらに、採血の手技によっては神経損傷が生じることがあります。神経損傷は、注射の針先が神経に触れることで起こります。採血時にピリッとした刺激を感じたときは、採血の担当スタッフに伝えるようにしましょう。採血による神経損傷の多くは、2~3ヶ月で自然に治ります。

なお、採血後には、アザなど皮下血種ができることがありますが、数日以内で自然に吸収されます。

尿酸(UA)の流れ

尿酸の検査では、採血を行います。ここでは、腕からの採血の具体的な流れについて説明します。

1. ひじの内側など血管がはっきりと確認できる部分を露出させ、専用の小さな台に腕を乗せる。
2. 上腕部を「駆血帯」と呼ばれるひもやベルトで締める。
3. アルコール綿で消毒し、注射針を刺す。
4. シリンジ内の検体が血液でいっぱいになったら、アルコール綿で抑えながら針を抜く(ほかの項目の血液検査を行うために、複数の検体を取ることがある)。
5. 注射した部位に絆創膏を貼る。血が止まるまでの数分間、自身で圧迫しておく。
6. 完全に止血したら、絆創膏を剥がす。

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
人間ドック健診のご相談はこちらから