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この検査は何のための検査?

血色素(ヘモグロビン)

血色素(ヘモグロビン)とは?

血色素(ヘモグロビン)とは、血液中の赤血球の赤い色素のことで、鉄分(ヘム)とタンパク質(グロビン)でできています。ヘモグロビンは、血液検査により血液中のヘモグロビン濃度として調べます。検査結果では、血色素量やHbなどと表記されます。酸素や二酸化炭素の一部と結びつく性質があり、肺から身体中に酸素を運んだり二酸化炭素を排出したりする重要な役割があります。

血色素(ヘモグロビン)を調べる目的

血色素(ヘモグロビン)はおもに貧血の有無を調べます。最も多い貧血は、鉄欠乏性貧血です。

血色素(ヘモグロビン)の血液検査で見つけられる病気

血液検査で血色素(ヘモグロビン)の数値を調べることは、次のような病気の診断に役立ちます。
・貧血
・多血症
・出血
など

とくに貧血は原因がさまざまで、それにより治療方法も異なるため、何が原因で貧血がおきているのかを調べることが重要です。貧血により疲労感、頭痛、動悸、息切れ、顔色不良などの症状が生じる場合があります。一方で無症状の場合もあるため注意が必要です。

血色素(ヘモグロビン)の結果数値の見方

血色素(ヘモグロビン)の判定区分は下記の通りです。
血色素(ヘモグロビン)の判定区分
検査結果が「要再検査」「要精密検査」などとなった場合は、なるべく早く受診しましょう。

血色素(ヘモグロビン)の注意事項

血色素(ヘモグロビン)の数値からわかる貧血は、女性の場合は月経過多や妊娠などが原因の場合があります。また、がんや潰瘍などによる消化器系の出血が隠れている場合もあります。ほかにも大きな病気が隠れている可能性があるため、追加で検査を行うことがあります。

なお、血液検査の血色素(ヘモグロビン)の項目は、特定健診では、貧血検査として「詳細な健診」の項目に含まれているため、一定の基準のもと医師が必要と認めた場合に実施されます。

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この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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