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人間ドック・健診Q&A

脳ドックの検査を受ける頻度は?

Answer

脳ドックの受診頻度は医療施設ごとに見解が異なりますが、2~5年に1回の受診を推奨する医療施設が多いです。

脳血管疾患は40歳前後から発症リスクが高まる

脳ドックとは、脳MRI検査や脳CT検査を行い脳動脈瘤・脳梗塞・腫瘍などを見つける検査です。厚生労働省の「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)」によれば、脳血管疾患による年間死亡数は約11万人です。一般的には、40歳前後から発症リスクが高まります。

自覚症状がない、前回脳ドックを受けて大きな問題がなかったなどの場合は、2~5年に1回の受診を推奨する医療施設が多いです。脳ドックの推奨頻度は医学界にエビデンスがないため、医療施設によって見解が異なります。多くの医療施設の推奨頻度が2~5年のうちに収まっていることから、参考にしたうえで年齢などの個人リスクを加味して受診するとよいでしょう。脳ドックで脳動脈瘤・脳梗塞・腫瘍などが見つかった場合は、定期的な検査が必要になります。

「隠れ脳梗塞」を見つけて早期対策を

ただし、脳に異変を感じていない人でも、脳溢血や脳梗塞を突然発症するリスクはあります。脳ドックでは、突然起きてしまう脳梗塞の初期段階に当たる「隠れ脳梗塞」を見つけることができます。

「隠れ脳梗塞」とは、微小な脳梗塞のことで自覚症状はほとんどの場合ありません。自覚症状なく病状は進行し、突発的な脳梗塞が起こるリスクを高めます。脳梗塞は、高血圧や肥満・血糖値やコレステロール値が高い場合に発症リスクが高くなります。脳梗塞など脳血管疾患のリスク判定のためにも脳ドックの活用が望ましいと言えるでしょう。

脳ドックではMRI検査とCT検査が原則

脳ドックでは頭部MRI検査や頭部CT検査、頸動脈超音波(頸動脈エコー検査)を実施します。
・頭部MRI検査
頭部MRI検査とは、強力な磁気を頭部に当てることで、体内の水分と反応した断層画像を撮影する方法です。くも膜下出血や脳梗塞の範囲を調べることができます。
「頭部MRI検査」についてもっと詳しくみる→

・頸部MRI/MRA検査
頸部MRI・MRA検査は、頸部に特化したMRI・MRA検査です。脳動脈瘤の有無や脳出血の発見に役立ちます。
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・頭部CT検査
頭部CT検査とは、頭部にエックス線をあてて断層画像を形成する検査方法です。断層画像から、初期の脳梗塞を発見します。また、造影剤を身体に入れて脳血管に特化して観察することもあります。
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・頸動脈超音波検査(頸動脈エコー検査)
頸動脈に超音波(エコー)を当てて、動脈瘤ができていないか検査します。

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この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
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