2017.4.17

化粧品添加物「紫外線吸収剤」の危険性・安全性とは?

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長
医学博士、星槎大学 客員教授、相馬市健康対策専門部会委員、相馬市放射能対策アドバイザー
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
大町病院 内科医
内科医として勤務する傍、「女性の総合医」を目指し日々研鑽する。
自身の貧血体験から大学時代より上昌広氏を師事。

肌表面や内部の細胞を傷つけ、皮膚がんや肌の老化を引き起こす紫外線

昨今、紫外線による健康や美容への悪影響が判明し日焼け止めの重要性が増している。今回は、日焼け止めに含まれている添加物「紫外線吸収剤」の安全性について紹介する。

まず、紫外線について説明しよう。紫外線は波長の長いものからA波(UV-A)、B波(UV-B)、C波(UV-C)の3つに分けられるが、このうち、地上に届き人体に影響を及ぼすのはA波(UV-A)、B波(UV-B)のふたつだ。

A波(UV-A)は、肌の奥まで届き、じわじわとダメージを引き起こす。最近の研究では、このA波(UV-A)が、シミやシワなどの肌老化を引き起こすといわれている。一方、B波(UV-B)はエネルギーが強く、日焼けしてすぐに肌が赤くなったり、水ぶくれが起きたりする原因になる。浴びすぎると、皮膚がんの原因にもなりかねない。紫外線カットは、老若男女、皆が日頃から気をつけたほうがいいだろう。

日焼け止めの「紫外線吸収剤」に要注意

日焼け止めを選ぶときに気をつけたい成分は、「紫外線吸収剤」だ。肌表面で紫外線を吸収して化学反応を起こし、肌内部へ紫外線が入るのを防ぐ役割を持つ。ブロック効果は高いが、紫外線を吸収するときに、肌にチクチクした刺激を感じたり、赤み、湿疹があらわれたりする場合がある。悪化すると身体のタンパク質と結びついてアレルギーを引き起こすことも。

日焼け止めに使われているおもな紫外線吸収剤は、以下の3つだ。

t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン

紫外線のUV-Aを吸収する紫外線吸収剤。

メトキシケイヒ酸エチルヘキシル

UV-Bを吸収する。つけ心地をよくするために使われる油分との親和性が高いため、多くの日焼け止めに使用されている紫外線吸収剤。

オキシベンゾン-3

UV-A、Bの両方を吸収でき、高いSPF値の日焼け止めに使われることが多い紫外線吸収剤。

紫外線吸収剤より肌に優しい「紫外線散乱剤」。しかし落とし穴も!?

紫外線吸収剤に比べて刺激が少ないのが、「紫外線散乱剤」だ。天然成分であるため、ノンケミカルと呼ばれる。UV-A、Bともに反射させるが、汗に弱い、紫外線を防ぐ力が弱い、肌なじみが悪くべたべたする、白く浮くなどの短所がある。また、紫外線にあたると活性酸素を作り、肌を酸化させてしまう性質がある。

紫外線散乱剤のおもな成分は、粘土や金属から作られている酸化チタン、酸化亜鉛などで、ファンデーションやパウダーにも使われている。最近では、使用感や効果をよくするために、粒子を細かくナノ化した製品が販売されているが、皮膚や呼吸器から金属が体内に入って蓄積する可能性があると懸念されている。また、刺激が少ないとされているが、肌質に合わなければ炎症やトラブルを招くことがあるので注意したい。

肌質にあわせて、日焼け止めを選ぼう

紫外線吸収剤、紫外線散乱剤のいずれでも、肌荒れや皮膚炎を起こす可能性はある。また、日焼け止め成分のみならず、ほかに含まれる防腐剤、界面活性剤、保湿剤、香料などの添加物が症状の原因になることもある。

日焼け止めを選ぶときは、

Colorda編集部