2017.5.8

シャンプーで肌が炎症する!? チェックしたい成分とは

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長
医学博士、星槎大学 客員教授、相馬市健康対策専門部会委員、相馬市放射能対策アドバイザー
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
内科医として勤務する傍、「女性の総合医」を目指し日々研鑽する。
自身の貧血体験から大学時代より上昌広氏を師事。

「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸ナトリウム」という界面活性剤にご用心

市販のシャンプーの8割以上に配合されている成分、「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸ナトリウム」をご存知だろうか。汚れを落とす界面活性剤で、泡立ちと洗浄力が良く、比較的安価なことから大量生産されるシャンプーに使われている。シャンプー以外にも歯磨き粉や洗剤などにも使われている成分だ。

一方で、タンパク質変容性という作用を持ち、皮膚の保湿成分を溶かしてしまう働きがある。ラウリル硫酸ナトリウムは分子が小さいため浸透性が高く、ラウレス硫酸ナトリウムは分子が大きいのでラウリルに比べて浸透性が低いという違いはあるが、いずれの成分も皮脂を必要以上にとってしまい、かゆみや炎症の原因になることがある。昨今、頭皮が乾燥してかゆくなる、むけるなどの症状や、背中にニキビができるなどの症状が起こる人が増え、この2つの成分に注目が集まっている。

頭皮に優しいのは「アミノ酸系」シャンプー

先述した「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸ナトリウム」が配合されたシャンプーで肌荒れを起こした人は、「アミノ酸系の界面活性剤」を使っているタイプのシャンプーを選ぶのがおすすめだ。ヘアサロンで使われていることが多く、低刺激で乾燥肌にも優しい。またアミノ酸は髪や皮膚を作っているタンパク質のもとでもあり、洗浄をしながらも保湿性を損なわない。

シャンプーの裏側などに記載されている成分表示は、使われている割合が多いものから順に書いてあるが、はじめの方にアミノ酸系界面活性剤が明記されている商品を選ぼう。代表的な界面活性剤は、「ココイルグルタミン酸ナトリウム」「ラウロイルメチルアラニンナトリウム」など。ただし、洗浄力が弱めなだけに頭皮の汚れを落としきれない場合があるというデメリットがあることも知っておこう。それが毛穴のつまりやかゆみの原因になることがあるので、自分の肌質を見極め、商品を選択、または組み合わせてチョイスしよう。

ちなみに自然派のイメージがある石けん系のシャンプーだが、刺激は少ないが洗浄力が強く、頭皮を乾燥させることもある。

シャンプーで、かゆみや炎症が起こる前に

シャンプーの主成分は水が5~7割、界面活性剤が3~4割で、ほとんどをこの2つの成分が占めている。従って界面活性剤の影響は大きく、安全性を確かめずに使用していると、かゆみや炎症を引き起こしてしまう恐れがある。シャンプーは液体のまま頭皮に直接つけず、泡立ててから使うなど気をつけてほしい。シャンプーに含まれる界面活性剤は、余分な皮脂や整髪料などを落とし、汚れをつきにくくする役割を持つ。しかし一方で、自分の頭皮に合っていないと、かゆみ、炎症、抜け毛などを招く危険があることを知っておこう。

最近では、ヘアケアマイスターや毛髪診断士のいるヘアサロンもある。頭皮の状態を見てもらい、自分に合ったシャンプーやケアの仕方を一度、教えてもらうのもいいだろう。


Colorda編集部