2016.8.25

Vol.7 いつか子どもを持つかも? 知っておこう、子宮頸がんと妊娠&出産

子宮頸がんになったら…子宮摘出?


いいえ、ごく初期の上皮内がんであれば、ほとんど場合は子宮を残すことができます。

手術の方法は、がんの進行期によって決まります。上皮内がんの場合は、子宮の一部を円錐状に切り取る円錐切除術で治療するのが一般的です。浸潤が3mmくらいまでのIa期でも半数くらいは円錐切除術で治療することができます。円錐切除術では、胎児が育つ子宮体部を完全に残すことができますから、将来の妊娠・出産も可能です。しかし、Ia期でも浸潤が3mmを超える場合やIb期、II期に対する手術療法では、子宮を全て摘出する必要があります。

では妊娠や出産はできるのか

はい、初期段階のがんであれば、大丈夫です。

がんになる前の「前がん状態」や、がんがごく初期であれば、多くの場合「円錐切除術」という手術で治療することができます。「円錐切除術」は子宮頸部の一部を円錐状に切除する手術で、胎児が育つ子宮体部を完全に残すことが出来ます。ですから手術後に妊娠や出産をすることも可能です。

妊娠中に子宮頸がん発覚! これってどうなる?

必ずしもあきらめる必要はありません。方法はあります。

妊娠中の子宮頸がんの治療法は、がんの進行度とがんが診断された時の妊娠週数を考えて決定されます。0期であれば出産後まで治療を延ばすこともありますし、時には妊娠中に円錐切除術を行うこともあります。浸潤がん(周囲の健康な組織まで増殖したがん)の場合は、がんの進行期と妊娠週数を考慮して、治療方法が決められます。妊娠初期に浸潤がんがみつかった場合は、出産をあきらめなければならないケースもあります。また、浸潤がんが見つかった妊娠週数によっては、帝王切開と同時に子宮の摘出を行うこともあります。担当医と十分話し合って、方針を決めることが大切です。


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Colorda編集部