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高脂血症(脂質異常症)

高脂血症(脂質異常症)とは?

高脂血症(脂質異常症)とは、コレステロールや中性脂肪の数値が異常に高くなる状態を指します。血液中には、コレステロールやトリグリセリド(中性脂肪)、リン脂質とよばれる脂質が含まれています。基本的に、血液中の脂質は一定に保たれるようにコントロールされていますが、食べ過ぎや肥満、遺伝、病気などによりコレステロールや中性脂肪の数値が異常に高くなることがあります。高脂血症(脂質異常症)そのものだけでは、特に症状が出ないことが多いですが、放置していると動脈硬化が進み、心筋梗塞な脳梗塞など命に関わる病気を引き起こす可能性があります。

なお、近年、名称が高脂血症から脂質異常症に変更になりました。これは、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪の多さだけでなく、HDLコレステロール(善玉コレステロール)値が低い状態も動脈硬化を引き起こすことがわかってきたためです。

高脂血症(脂質異常症)の罹患数

厚生労働省による「平成26年患者調査の概況」によると、高脂血症で治療を受けている患者数は206万2000人でした。

高脂血症(脂質異常症)の種類

高脂血症(脂質異常症)は、次のように分けられています。

原発性脂質異常症

肥満や食べ過ぎ、更年期などさまざまな要因によって発症するものと、遺伝によって発症するものがあります。家族性高コレステロール血症は、遺伝が強く関係しているため、食事などの生活習慣はほとんど関係ないと言われています。

2次性(続発性)脂質異常症

病気や薬が原因で起こる脂質異常症のことです。治療や薬の中止、変更で改善する可能性があります。
原因となる病気としては、甲状腺機能低下症、糖尿病、肝臓病、腎臓病などが挙げられます。原因となる薬としては、ステロイド、避妊薬、利尿薬などが挙げられます。

高脂血症(脂質異常症)の症状

高脂血症(脂質異常症)では、自覚症状はほとんどありません。しかし、放置していると動脈硬化が進行し心筋梗塞や脳梗塞、腎臓病などを引き起こす可能性があります。そのような合併症が起きた場合には、胸痛や呼吸困難、意識障害、麻痺、倦怠感などさまざまな症状が出ることがあります。

高脂血症(脂質異常症)の原因と予防法

高脂血症のほとんどは、食習慣や運動不足、肥満などが原因で発症します。しかし、遺伝で血液中の脂質が異常に高くなることもあるので、そのような場合には遺伝子の検査を行う可能性があります。

予防するには、食事面ではバランスのとれた食事を心がけること、とくに肉の脂身、乳製品、卵黄の過剰摂取を控え、魚や大豆製品の摂取を増やすようにするとよいでしょう。喫煙者は禁煙がおすすめです。また飲酒量を減らし、適度な運動を取り入れるとよいです。

高脂血症(脂質異常症)になりやすい人

●肉類や揚げ物などを好む
●魚卵(イクラやタラコなど)が好き
●間食で甘いものをよく食べる
●青魚(サバやイワシ、サンマなど)をあまり食べない
●運動不足
●肥満
●タバコを吸っている
●高血圧または糖尿病がある
●家族に心筋梗塞や脳卒中になった人がいる

高脂血症(脂質異常症)を調べる検査

高脂血症を調べるためには、血液検査を行う必要があります。

血液検査 総コレステロール

血液中の総コレステロールが高いと、血管が硬くなる動脈硬化を引き起こします。
「総コレステロール」についてもっと詳しく見る→

血液検査 トリグリセリド

血液中のトリグリセリドが高いと、糖尿病や脂肪肝などの原因になるだけでなく、LDLコレステロールの上昇につながるといわれています。食べ過ぎや飲酒で上昇することがあります。
「中性脂肪(TG、トリグリセリド)」についてもっと詳しく見る→

血液検査 HDLコレステロール

善玉コレステロールとよばれています。血液中に余っているコレステロールを肝臓に運ぶ役目があるので、低いことが問題になります。
「HDLコレステロール」についてもっと詳しく見る→

血液検査 LDLコレステロール

悪玉コレステロールとよばれ、動脈硬化性疾患(心筋梗塞など)の発症と関連すると考えられています。
「LDLコレステロール」についてもっと詳しく見る→

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所 理事長
医学博士、星槎大学 客員教授、相馬市健康対策専門部会委員、相馬市放射能対策アドバイザー
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
内科医として勤務する傍、「女性の総合医」を目指し日々研鑽する。
自身の貧血体験から大学時代より上昌広氏を師事。
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