アルブミン(ALB)検査
アルブミン(ALB)とは?
アルブミン(ALB)とは、血液に含まれるタンパク質の一種です。肝臓でつくられているため、血液中のアルブミン(ALB)の濃度はおもに肝機能の指標となります。アルブミン(ALB)は血液検査で調べることができます。
アルブミン(ALB)を調べる目的
アルブミン(ALB)は血液に含まれる最も多いタンパク質で、肝臓でつくられています。そのため血液検査によってアルブミン(ALB)を調べることで、肝機能が正常に働いているかを知ることができます。
また、腎不全やネフローゼ症候群(身体のタンパク質が尿中に排出され、血液中のタンパク質が低下する病気)などの病気の診断としても役立つほか、身体の栄養状態が悪くなるとアルブミン(ALB)が低下することから、栄養状態の指標として用いられることもあります。
アルブミン(ALB)の血液検査で見つけられる病気
血液検査でアルブミン(ALB)数値を調べることは、次のような病気の診断に役立ちます。
・肝機能障害(肝硬変、肝臓がんなど)
・腎不全
・ネフローゼ症候群
・低栄養状態
・炎症性疾患
・吸収不良症候群
・蛋白漏出性胃腸用(クローン病、潰瘍性大腸炎など)
など
アルブミン(ALB)の血液検査の見方
血液検査におけるアルブミン(ALB)の基準値は下記です。
基準値より低い場合には、肝機能障害、腎不全、ネフローゼ症候群、低栄養状態などが疑われます。
アルブミン(ALB)の血液検査の注意点
妊娠中はアルブミン(ALB)が低下することがあります。
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この記事の監修ドクター

マーソ株式会社 顧問
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)