AST(GOT)
AST(GOT)とは?
AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は、GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)とも呼ばれており、肝臓や心臓、骨格筋などに多く存在する酵素です。ASTは血液検査によって調べることができます。
AST(GOT)を調べる目的
ASTの血液検査は、おもに肝臓の病気の可能性を見つけることを目的に行われます。健康な人では、血液中のASTの量はわずかですが、なんらかの障害で肝臓がダメージを受けて肝細胞が破壊されると、血液中にASTが大量に流出して数値が上昇します。
ASTは肝臓以外に心臓や骨格筋などにも含まれており、これらが障害を受けた時にも数値が上昇するため、ALT(GPT)の数値とあわせて確認します。
AST(GOT)の血液検査で見つけられる病気
血液検査でAST(GOT)を調べることは、次のような病気の診断に役立ちます。
・急性肝炎
・慢性肝炎
・肝硬変
・脂肪肝
・肝臓がん
・アルコール性肝障害
・非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)
・薬剤性肝障害
・心筋梗塞
・心筋炎
など
AST(GOT)の血液検査の見方
AST(GOT)の判定区分は下記の通りです。
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この記事の監修ドクター

マーソ株式会社 顧問
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)