人間ドックは毎年受けたほうがいい?
理想は年1回。年齢、生活習慣を考慮しましょう。
とくに40歳代以降は毎年の人間ドック受診が望ましい
一般的には、生活習慣病や心疾患・がん・脳血管疾患などの発症リスクが高くなるとされる、40歳代以降は、毎年人間ドックを受診するのが望ましいです。
また、人間ドックを受診するペースは、年齢や生活習慣などによって変わってきます。たとえば、疾患の発症リスクが低いと考えられる30代でも、喫煙をしている、アルコールの多飲がある、食生活が乱れているなど、生活習慣で高リスクと判断されれば定期的な人間ドックが必要となります。
さらに、生活をしていて息切れやめまい、動悸など自覚症状として何か感じるものがあれば、その症状から疑われる疾患に対する検査を行うのも効果的です。
現在の健康状態だけでなく、リスクを把握できることも
人間ドックは現在の健康状態を調べるだけでなく、将来発症するリスクの高い疾患を明らかにすることもできます。たとえば、高脂血症という判断をされた場合は、心疾患や脳血管疾患の発症リスクが高くなるように、必ず何か疾患を引き起こす要因が隠れています。その要因を人間ドックで見つけて、放置せず対策を立てるようにすると、より人間ドックの有意性が出てきます。
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人間ドックが受診できる医療施設を探しましょう。予約数が多い施設から探す「予約数順から探す」、
エリアから探す「都道府県で医療施設を探す」「プランを詳細検索する」の3つの切り口から探すことが出来ます。
この記事の監修ドクター

マーソ株式会社 顧問
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)