2016.4.4

若返りも叶う? 噂のスーパーフード10選!

スーパーフードって何?

Pomegranates 1日本ではここ数年で耳にするようになったスーパーフード。アメリカやカナダでは、1980年頃から医師や専門家の間で使われはじめた言葉だ。スーパーフードというと「アサイー」や「ココナッツオイル」を思い浮かべる人も多いかもしれないが、いったいどのような食品をいうのだろうか。

日本スーパーフード協会は、スーパーフードを次のように定義している。ひとつは、「栄養バランスに優れ、一般的な食品より養価が高い、あるいは一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること」。そして、「一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ」こと。

栄養価が高く、サプリメントの代わりになりうる食品と位置づけられているので、健康維持やアンチエイジングの効果が期待できる。

スーパーフードを始めたいならこの10種類から!

食生活にスーパーフードを取り入れたいけれど、なにから摂り始めてよいかわからないという人は、まず日本スーパーフード協会が特に重要だと提案している10種類のなかから試してみるといいだろう。

それは、地球最古の植物で免疫力を高めるスピルリナ、ホルモンバランスを整えるマカ、エイジングケアに期待できるクコの実(ゴジベリー)、集中力を高める効果やリラックス効果があるカカオ、食物繊維の補給とダイエットにおすすめのチアシード、痩せる油または天然のスポーツ飲料といわれるココナッツ、アントシアニンの抗酸化作用により老化予防効果のあるアサイー、果物のなかで最もビタミンCの含有量が多く肌によいカムカム、デトックス作用が絶大なブロッコリースーパースプラウト、血圧降下・アレルギー抑制・うつ病軽減に効果がある麻の実(ヘンプ)だ。10種を見てみると、不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維の補給になるものが多い。自分の身体の状態にあわせてチョイスしてほしい。

スーパーフードは、知らず知らずのうちに食べている!?

実は、納豆、味噌、梅干し、ヒジキ、昆布、緑茶、甘酒など、和の食材にもスーパーフードが多い。さらにトマト、アボカド、アーモンド、枝豆もスーパーフードで、こうなると知らず知らずのうちに1日ひとつは口にしている確率が高い。わざわざスーパーフードを取り寄せなくても、こうした身近な食材から積極的に摂るようにするのもよいだろう。

最近では、スーパーフード入りのお菓子やパンが市販されているが、砂糖やマーガリン、添加物が入っているものもあり、身体によいものだけだとは言い難い。自身でスーパーフードを使って調理する場合以外は、原材料や加工法、調理法をしっかりチェックし、安全なものを選ぶことも重要だ。

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)

Colorda編集部