「いつまでも若々しく、健康でありたい」という願い。
実は昨今、アンチエイジング研究が進み、
その願いを叶える夢のようなメソッドが続々と明らかになってきている。
働き盛り、忙しい毎日を過ごしている人にこそ知ってほしい、
老けない、ボケない、病気にならない...そんな生活習慣や食事術を紹介する。

2016.3.17

若返りを叶えるスーパーフードは「地球最古の藻」

実は、若返りは努力次第で叶う

Seaweed
40歳を過ぎてからの同窓会で、学生の頃からまったく変わっていない同級生と、昔の面影がかけらも感じられないほど老け込んでしまった同級生を目の当たりにして愕然とした経験はないだろうか。身体の加齢の速度は個人差が大きい。

この個人差が身体のそれぞれの臓器に存在している幹細胞の数と質に関連しているとすれば、10年後の同窓会で挽回できるチャンスもあるだろう。もし老け込んでしまった人がタバコを吸う習慣があれば、今日から禁煙すれば次の同窓会で挽回のチャンスがあるかもしれない。

名古屋大学医学部部循環器の近藤隆久博士は14名の非喫煙者と15名の喫煙者の末梢血の幹細胞の数を比較、喫煙者では喫煙本数に比例して末梢血中の幹細胞数が少ないことを見出だした。我々の血液中には骨髄由来の幹細胞が存在していて、血管の修復や組織の修復をしていることが知られている。興味深いことに、研究に参加した喫煙者15名は禁煙後2週間で末梢血中の幹細胞が増加し、4週間後には幹細胞数は約2倍になった。

幹細胞を劇的に増やすスーパーフード

幹細胞は食べ物にも関連している。スーパーフードとはカロリーが少なく栄養素がたっぷり含まれた自然食品のことで、一般の食品より栄養価に優れ幹細胞を増やす効果も報告されている。

数あるスーパーフードのなかでも末梢血の幹細胞を増やす効果が認められるのが、天然の藍藻(らんそう)類「AFAブルーグリーンアルジー」。藍藻類は約35億年前に地球上に出現した最古の生命体で、人体細胞の原型ともいえる。12人の健常人がAFAブルーグリーンアルジーを経口摂取した結果、60分後には末梢血の幹細胞が25%も増加した。
歳を取っても若々しく見える人は、幹細胞が保たれている。スーパーフードには幹細胞を増やして若返る効果がありそうだ。


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Colorda編集部