すぐに分解・消費される中鎖脂肪酸に注目!
認知症の改善効果やメタボの改善効果は、ココナッツオイルのなかの中鎖脂肪酸が鍵を握っている。一般的な油脂のキャノーラ油、オリーブオイルやラードなどの長鎖脂肪酸は、小腸から吸収された後、LDLコレステロール、俗に言う悪玉コレステロールとしてリンパ管や静脈を通って脂肪組織や筋肉、肝臓に運ばれ蓄積されやすい。脂肪として蓄えられやすいのだ。
一方、中鎖脂肪酸は、水などに馴染みやすい性質を持ち、小腸から吸収されると門脈を経由して直接肝臓に入るため、分解効率は長鎖脂肪酸の5倍。分解産物であるケトン体は3時間でピークに達する。そのために大量に摂取しても、LDLコレステロールは上昇しない。
中鎖脂肪酸が60%以上のココナッツオイルのススメ
中鎖脂肪酸は3種類あり、炭素8個のカプリル酸、炭素10個のカプロン酸、炭素12個のラウリン酸から構成される。カプリル酸は抗酸化作用に優れ、とくにラウリン酸は母乳にも含まれ、ヒトの免疫力を高めることで知られている。
一般的にココナッツオイルには60%の中鎖脂肪酸が含まれていると言われているが、商品により中鎖脂肪酸の含有量には差があるので、健康効果を期待するときにはラベルを良く見て、中鎖脂肪酸の含有量が60%以上の商品を選択するようにしたい。