日本で85品種も育てられているリンゴ
リンゴはバラ科の落葉樹の果実で、古くは紀元前6000年からトルコで栽培されていたことが記載されている。日本で最初のリンゴは中国から持ち込まれたが、ヨーロッパから西洋リンゴが持ち込まれた後は、西洋リンゴの栽培が一般的となっている。現在では青森、長野などのリンゴの産地で年間65万トン以上のリンゴが栽培されているほどで、日本人に馴染みの深い果物だ。
品種も甘みの強い品種から酸味の強い品種など様々で、「ふじ」「王林」「紅玉」「津軽」「千秋」「シナノスイート」などの85品種が農林水産省に登録・維持されている。
栄養価が高く、健康維持・改善に
このように食用の果実として世界中で愛食されてきたリンゴだが、食物の消化、吸収、燃焼を助けるカリウム、ペクチン、リンゴ酸やビタミンなどの栄養価が高いのが特徴だ。
また色素や香り、アクなどの成分から発見された化学物質で、抗酸化力、免疫力のアップなどの効果が期待されている、ポリフェノールなどのフィトケミカルの含有量も高い。
「1日1個のリンゴで医者いらず」とウェールズ地方の古いことわざにも既にその健康効果が謳われているが、研究が進んでいる今、その裏付けがされている。リンゴは、名実ともにアンチエイジング食品と言っていいだろう。