子宮頸がんと言えば、20代~30代の女性に急増しているがん。でも、原因のHPV(ヒトパピローマウイルス)は、男女問わず感染の可能性のある、とてもありふれたウイルスだ。
女性には、定期的に検査を受けてほしい。男性には、「パートナーが罹患したら?」を想像してほしい。
他人事じゃない子宮頸がんのこと、知ってみよう。

2016.4.28

子宮頸がんをなくそう!細胞検査士が『LOVE49』キャンペーンを街頭で開催。

子宮頸がんをなくそう!細胞検査士が『LOVE49』キャンペーンを街頭で開催。

「定期検診でほぼ100%防げるがん」。 にもかかわらず伸び悩む受診率

今年で7年目を迎えたLOVE49プロジェクトの街頭啓発活動。2016年は初となる全国47都道府県で実施した。今回は、4月16日に東京都中野駅で行われたイベントをレポート。朝10時から約20名の細胞検査士たちが子宮頸がん検診の受診を促すために啓発活動を行った。

子宮頸がんは、予防ができる唯一のがんだ。つまり、子宮頸がんは若い頃から定期検診を行い、がんになる手前の細胞を発見することで予防できるのだ。にもかかわらず、20代、30代の若い女性に急増しており、多くの女性が子宮を失ったり、命を落としたりしている。

※子宮頸がんの原因について、詳しくは下記記事をご覧ください。
Vol1.そもそも子宮頸がんとは? 男性もHPVに感染する!?

事実、多くの若い女性は、子宮頸がんの原因も知らず、検診の重要性も感じていない。なかには婦人科に行くのが恥ずかしいという意見もある。先進国で一番検診受診率が低い日本の現状を変えるべく、毎年4月9日の子宮の日にちなんで、LOVE49では全国で啓発運動を続けている。

細胞検査士みずから街頭で呼びかけ

細胞検査士みずから街頭で呼びかけ

イベントに参加しているのは、医療現場で実際にがん細胞と向き合っている細胞検査士会の検査士たちだ。イベント会場では、パンフレットなどを市民の人々に手渡しで配布している。

イベント会場では、パンフレットなどを市民の人々に手渡しで配布している。

パンフレットには、子宮頸がんと子宮体がんの闘病を経験した原千晶さんのインタビューや、子宮頸はどんな病気なのかが一目でわかる情報、医師からのメッセージなどが載っている。

【LOVE49マガジン2016春】はこちらのページで全ページご覧いただけます。

「子宮頸がんで悩む、苦しむ、命をおとす女性をゼロに」 細胞検査士たちの思い

「子宮頸がんで悩む、苦しむ、命をおとす女性をゼロに」 細胞検査士たちの思い

イベントに参加した、慶應義塾大学医学部・病理学教室の阿部仁さんに、LOVE49の活動にかける思いを聞いた。

「わたしたち細胞検査士は、日頃、がん細胞と向き合っています。検査で採取した細胞を染色し、顕微鏡を使ってがん細胞や、がん化する前の前がん細胞を見つけ出すのです。実際、若い人にがん細胞が見つかる確率が高い。だからこそ、子宮頸がんの検診の受診を促す必要性を感じ、啓発活動に参加しています」(阿部さん)。

20代後半から上の年代の、子宮頸がんの興味関心・意識は高いが、10代から20代前半の女性は、発症の可能性があるにもかかわらず意識が非常に低いのが実情だ。

「検査自体は、簡単。子宮頸部の細胞を専用のブラシなどでこするだけでHPVに感染しているか、細胞に前がんやがんがないかをチェックできます。最近では、女性医師が対応するクリニックも増えているので、安心して受診してもらえると思います。恥ずかしがらず、後回しにせず、まずは定期検診を受けてください。子宮頸がんに限らず定期検診は、病気を予防や早期発見につながります。それはひいては医療費の節約など、様々なことの改善につながっていくのです」(阿部さん)。

4月9日は子宮と向きあおう!

LOVE49の活動にはよびかけ人として、向井亜紀さんやホラン千秋さん、長谷川理恵さん、宋美玄さんなど、多くの芸能人や著名人が賛同している。繰り返しになるが、子宮頸がんは定期健診でほぼ100%防げる。女性がいつまでも、女性らしく健康で生きるために…。毎年4月9日、これを機に今一度、検診の受診を検討してほしい。

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Colorda編集部