茨城県つくば市天久保2-1-16
茨城県水戸市内原2-1 イオンモール水戸内原1F
茨城県取手市井野268
茨城県水戸市六反田町1136-1
茨城県東本町2-9-2
茨城県水戸市青柳町4028
茨城県水戸市赤塚1-1赤坂駅北口地区「ミオス」内
茨城県水戸市白梅3-4-8
茨城県水戸市見川町字丹下一の牧2131-143
茨城県水戸市赤塚1丁目197-1
茨城県大字結城10745-24
茨城県茨城県ひたちなか市馬渡541-1
茨城県つくば市高崎1008番地
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水戸市は茨城県の県庁所在地です。この地名は水戸市の地形である海や川の水の出入り口を指す「みと」が由来になったとされています。1889年の市制施行で誕生し、当時の人口は約2.5万人という規模でしたが、その後近隣市町村との合併を繰り返し、人口約20万人規模の市へと拡大しました。水戸市の名産である納豆は、1889年に水戸駅の開業時に駅前で売り出されたのがきっかけであり、今では全国でも評判高い水戸の名産となっています。
2021年10月現在の人口は約27.1万人(住民基本台帳による)です。国勢調査によれば、増加を続けてきた水戸市の人口は、現在は横ばいの状態となっています。なお、日本全体のピークは2008年、茨城県全体のピークは2000年です(いずれも国勢調査をもとにした推計人口)。国立社会保障・人口問題研究所によれば、現状のままでは2030年には約26.3万人に減少すると推計されています。
2021年7月現在における65歳以上の高齢者人口は約7.2万人で、高齢化率は26.7%です。2020年10月の日本全体の高齢化率は28.8%であることから、水戸市の高齢化は全国と比べると進度がゆるやかと言えます。しかし全国の自治体同様、年を追うごとに高齢化率は高まっています。
健康寿命とは、2000年に世界保健機関(WHO)が提唱した指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間を指します。日常生活に制限のない、自立した状態で過ごせる期間と言えます。
下記は、水戸市の平均寿命と健康寿命、およびその差です(カッコ内は全国平均)。平均寿命と健康寿命との差(不健康である期間)が長くなるほど医療費や介護費がふくらみ、公費負担が増大する要因になります。
平均寿命※2015年 | 健康寿命※2013年 | 不健康である期間 | |
---|---|---|---|
男性 | 80.6歳(80.8歳) | 79.1歳(78.7歳) | 1.5年(2.1年) |
女性 | 87.2歳(87.0歳) | 83.1歳(83.4歳) | 4.1年(3.6年) |
2013年の水戸市の健康寿命は、男性79.1歳、女性83.1歳でした。全国平均と比較すると、男性は健康寿命が長く不健康である期間が短い一方で、女性は健康寿命が短く不健康である期間が長い結果となっています。水戸市では、健康寿命の延伸を目指すために、「水戸市健康増進・食育推進計画」で定めたさまざまな取り組みを行っています。
1981年以降、日本人の死因の第1位はがんです。以降、生活習慣病を主因とする疾患が上位を占めています。生活習慣病とは、生活習慣(食、運動、喫煙、飲酒等)が影響する一部のがんや心臓病(心疾患)、脳卒中(脳血管疾患)、糖尿病などを指します。人口動態調査によると、水戸市と日本全体の死因とその割合は下記のようになっています。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
---|---|---|---|---|---|
水戸市※2019年 | 悪性新生物(がん)26.5% | 心疾患14.8% | 脳血管疾患9.3% | 老衰8.6% | 肺炎7.8% |
日本全体※2019年 | 悪性新生物(がん)27.3% | 心疾患15.0% | 老衰8.8% | 脳血管疾患7.7% | 肺炎6.9% |
水戸市の死因順位は日本全体と比べて、脳血管疾患と老衰が逆である点が異なっています。ポイント数では、1位のがんと2位の心疾患、4位の老衰が日本全体を下回っており、3位の脳血管疾患と5位の肺炎は上回っています。
日本では、厚生労働省の指針に基づき、自治体主導で実施されている「5大がん検診」と呼ばれるがん検診があり、全国各自治体とも受診率の向上を目指しています。5大がん検診は、胃がん、子宮がん(子宮頸がん)、肺がん、乳がん、大腸がんの5つの検診を指します。
5大がん検診は、加入している健康保険の種類に関係なく住民票のある自治体で受診することができます。検診の種類によって対象年齢や頻度は異なりますが、受診費の一部もしくは全額が公費で負担されます。ただし、企業に勤めている方などは、企業による健康診断にがん検診が含まれていることが多いため、自治体主導のがん検診受診者は国民健康保険加入者や後期高齢者医療保険加入者を含む、「勤務先などでの受診機会のない人」が中心です。
水戸市が実施しているがん検診の種類と費用は下記の通りです。太字は、水戸市独自の取り組みです。
種類 | 検査項目 | 対象者 | 受診間隔 | 費用 |
---|---|---|---|---|
胃がん | 胃部X線検査(バリウム)、胃内視鏡検査(胃カメラ)または胃カメラ+リスク検査※リスク検査:ペプシノゲン量とピロリ菌感染の有無を調べる血液検査 | 51歳以上国の指針:50歳以上※リスク検査は過去未受診者もしくは特定年齢の希望者のみ | 2年に1回 | ●集団(バリウム)・51歳:無料・52~69歳:1,400円・70歳以上:700円●個別(胃カメラ、リスク検査)・51歳:無料・52~69歳:4,000円・70歳以上:2,000円 |
子宮頸がん | 子宮頸部細胞診、HPV検査※必要な方には、子宮体部細胞診も実施※20~44歳の希望者には経腟超音波検査(経腟エコー検査)も実施 | 20歳以上女性 | 2年に1回 | ・20~69歳:3,500円・70歳以上:1,800円※子宮体部細胞診追加:20~69歳+1,500円、70歳以上+700円※エコー追加:+1,700円 |
肺がん | 胸部X線検査※50歳以上で喫煙指数600以上の方は喀痰検査も実施 | 40歳以上 | 年1回 | ●集団・40~64歳:600円・65歳以上:無料※喀痰検査追加:50~69歳+700円、70歳以上+400円●個別・40~64歳:1,000円・65歳以上:無料※喀痰検査追加:50~69歳+900円、70歳以上+500円 |
乳がん | 乳房超音波検査(乳房エコー検査)またはマンモグラフィ※41~49歳はマンモグラフィ2方向、50歳以上は1方向 | 乳房超音波検査:30~66歳女性マンモグラフィ:41歳以上奇数年齢女性国の指針:40歳以上 | 2年に1回※乳房超音波検査は毎年実施 | ●集団・エコー30~66歳:1,200円・マンモグラフィ41~49歳:1,700円50~69歳:1,200円70歳以上:600円●個別・エコー30~66歳:1,800円・マンモグラフィ41~49歳:2,200円50~69歳:1,600円70歳以上:800円 |
大腸がん | 便潜血検査 | 40歳以上 | 年1回 | ●集団・40~69歳:500円・70歳以上:300円●個別・40~69歳:1,100円・70歳以上:600円※ただし41歳の方は検診無料 |
前立腺がん | 血液検査(PSA値) | 50歳以上男性 | 年1回 | ●集団・50~69歳:700円・70歳以上:400円 |
水戸市のがん検診は、基本的には厚生労働省の指針に沿っています。がんの早期発見のために、下記のような水戸市ならではの取り組みも実施しています。 ・乳がん検診は、指針よりも若い30歳から超音波検査を実施 ・子宮頸がん検診は、子宮頸部細胞診だけでなくHPV検査や経腟超音波検査(経腟エコー検査)も実施 ・指針にはない前立腺がん検診を実施
水戸市のがん検診の無料クーポンは下記の通りです。
種類 | 対象者 | 無料になる検査項目 |
---|---|---|
子宮頸がん | 21歳女性 | 子宮頸部細胞診、HPV検査 |
乳がん | 41歳女性 | マンモグラフィ |
無料クーポン券配布対象者は、受診する際に、「無料クーポン券」と「水戸市がん検診等受診券」の両方を提示する必要があります。
また、次の方も各がん検診を無料で受診することができます。 ・胃がん検診を受ける51歳の方 ・肺がん検診を受ける41歳の方 ・大腸がん検診を受ける41歳の方
下記は、水戸市が実施した2015年度から2019年度の各がん検診の受診率の推移です。
胃がん | 子宮頸がん | 肺がん | 乳がん | 大腸がん | |
---|---|---|---|---|---|
2015年度 | 6.6% | 14.0% | 19.2% | 9.9% | 17.4% |
2016年度 | 6.0% | 7.3% | 8.3% | 8.3% | 6.8% |
2017年度 | 5.9% | 7.5% | 7.6% | 8.4% | 6.1% |
2018年度 | 4.6% | 7.7% | 7.4% | 8.6% | 5.8% |
2019年度 | 5.0% | 6.6% | 7.2% | 8.7% | 5.8% |
下記は、自治体主導のがん検診における2015年度から2019年度の日本全体の受診率の推移です。
胃がん | 子宮頸がん | 肺がん | 乳がん | 大腸がん | |
---|---|---|---|---|---|
2015年度 | 6.3% | 23.3% | 11.2% | 20.0% | 13.8% |
2016年度 | 8.6% | 16.4% | 7.7% | 18.2% | 8.8% |
2017年度 | 8.4% | 16.3% | 7.4% | 17.4% | 8.4% |
2018年度 | 8.1% | 16.0% | 7.1% | 17.2% | 8.1% |
2019年度 | 7.8% | 15.7% | 6.8% | 17.0% | 7.7% |
水戸市のがん検診受診率は、肺がんを除くすべての検診が日本全体を下回っています。とくに日本全体との乖離が大きいのは、子宮頸がん検診と乳がん検診であり、その差は10ポイントほどです。また、受診率はほとんどの検診で年々低下傾向にあり、これは日本全体においても同様の傾向です。
2016年度から一部の受診率が顕著に低下している要因としては、地域保健・健康増進事業報告における受診率の算定法の対象者が変更されたことが考えられます。また、過去に国のがん検診推進事業として、大腸がん検診、乳がん検診では40~60歳の間で5歳おき、子宮頸がん検診では20~40歳の間で5歳おきに無料クーポンが配布されていました。しかし、2016年から大腸がん検診は事業の対象外になり、2017年から子宮頸がん検診と乳がん検診の無料クーポンは検診開始年齢(子宮頸がん検診20歳、乳がん検診40歳)のみになりました。これら無料クーポン対象外の影響が受診率低下につながっていると考えられています。このため、自治体によっては独自の無料クーポンを配布したり、キャンペーンを実施したりして、受診率向上に努めています。
がん検診の受診率向上やがん予防に向けて、水戸市では次のような取り組みを行っています。胃がんリスク検査の実施や肝炎ウイルス検査、がん検診の普及啓発のための情報冊子の発刊などがあります。
・胃がんリスク検査(ピロリ菌抗体検査&ペプシノゲン検査)の実施 血液検査により、ピロリ菌感染の有無とペプシノゲン量を調べることで、将来の胃がんリスクを調べる方法。水戸市では、40~50歳の市民を対象に、自己負担額900円で1回のみ実施できる。
・肝炎ウイルス検診の実施 肝硬変や肝臓がんの発症リスクとなりえる肝炎ウイルスの検査を実施。40歳上の受診歴がない方が対象。41・46・51・56・61歳の方は無料。それ以外は有料となり、費用は年齢や検査項目(B型、C型)、受診方法(集団、個別)などによって異なる。
・健康づくりガイドブック・みと 水戸市が行っているがん検診や健康診査、予防接種、子育て支援などについての情報を掲載したガイドブック。市の情報冊子として定期的に発刊されている。
・保健推進員によるがん検診受診勧奨 市内で活動している保健推進員が、がん検診の説明や受診勧奨を実施。がん検診以外にも、健康教室や健康診査の説明、子育てに関するアドバイスや悩み相談も行っている。
水戸市では、水戸市在住の国民健康保険被保険者および後期高齢者医療被保険者を対象に、一日人間ドック・脳ドックの費用の一部が助成されます。
水戸市の一日人間ドックの助成内容は下記の通りです。
【対象者】 水戸市在住の国民健康保険被保険者または後期高齢者医療被保険者を完納しており、当該年度4月1日現在で満40歳以上の方
【自己負担額(水戸中央病院の場合)】
検診項目 | 費用(円) | 自己負担額(円) |
---|---|---|
基本検査項目 | 41,800 | 21,800 |
基本検査項目+子宮頸部細胞診+マンモグラフィ | 53,900 | 27,900 |
基本検査項目+子宮頸部細胞診+乳房超音波検査 | 51,700 | 26,700 |
注意点は以下のとおりです。 ・水戸市が実施する特定健康診査・高齢者健康診査を受診、あるいは受診予定の場合は助成対象外 ・助成対象となるのは市内の指定医療施設のみ ・各医療施設によって健診項目の内容や費用、自己負担額が異なる ・年度ごとに助成定員あり
詳細は水戸市サイトでご確認ください。
水戸市の脳ドックの助成内容は下記の通りです。
【対象者】 水戸市在住の国民健康保険被保険者または後期高齢者医療被保険者を完納しており、当該年度4月1日現在で満40歳以上の方
【自己負担額(水戸中央病院の場合)】 基本健診費用が45,650円に対し、自己負担額23,650円
注意点は以下のとおりです。 ・水戸市が実施する特定健康診査・高齢者健康診査を受診、あるいは受診予定の場合は助成対象外 ・助成対象となるのは市内の指定医療施設のみ ・各医療施設によって健診項目の内容や費用、自己負担額が異なる ・年度ごとに助成定員あり
詳細は水戸市サイトでご確認ください。
「機能評価認定施設」とは、日本人間ドック学会が定めている「人間ドック健診施設機能評価」という評価基準をクリアした医療施設}です。申請のあった人間ドック施設に対して日本人間ドック学会が受診者目線で審査している取り組みです。
審査項目には、「運営方針、組織の管理体制が確立しているか」や「検査の業務マニュアルは作成されているか」、「感染対策などの危機管理は徹底されているか」といった施設側の安全面に関する基準から、「受診者が快適に受診できるように配慮しているか」や「受診者のプライバシーに配慮しているか」といった受診者側に関する基準まで、多角的な評価基準があります。また、評価基準は5年ごとに改定され、更新審査が行われます。
全国390以上の施設が認定されており、このうち水戸市内の機能評価認定施設は2021年6月現在1施設あります。
マーソでは、機能評価認定施設から人間ドックのプランを探すことができます。くわしくはこちらをご覧ください。
水戸市は、健康寿命の延伸を目指してさまざまなん事業を実施しています。健康活動をすると景品が当たる抽選に応募できる「みとちゃん健康マイレージ」や歩数計アプリ「みとちゃん健康ウォーキング」など、市民の自主的な健康活動を推進する取り組みが行われています。
・「みとちゃん健康マイレージ」事業 市の健康診査またはがん検診を受け、さらに健康目標を実行した人の中から、抽選で豪華景品が当たる事業。健康目標は、歯磨きや運動、食事の取り組み、健康イベントの参加などの中から選択できる。
・ウォーキングアプリ「みとちゃん健康ウォーキング」 歩数の計測を行い記録するスマートフォンアプリ。登録すると、保健センターからのお知らせを受け取ることもできる。
・健康活動アプリ「元気アっプ!リいばらき」 茨城県による健康活動アプリ。指定の健康づくり活動を行うと、「いばらきヘルスケアポイント」が獲得でき、景品やサービスが抽選で当たる。健康づくり活動には、ウォーキングやランニング、健康イベントの参加、がん検診の受診、禁煙の継続、野菜の摂取などがある。
・ヘルスロード 子どもから高齢者まで安全に歩けるとして茨城県が指定しているウォーキングコース。水戸市では70コースが指定されており、茨城県HPより各コースの所要時間や消費カロリーなどの詳細を知ることができる。
※本記事は2021年6月時点の情報を元に作成しています。