人間ドックのマーソ
メニューを閉じる 無料会員登録

最大3.5%貯まる!

この検査は何のための検査?

白血球

白血球とは?

白血球は血液中に含まれる成分のひとつで、身体の免疫にかかわる働きをしています。白血球の数は、血液検査によって調べます。

白血球の血液検査の目的

白血球は、身体の中に侵入してきた異物を排除する働きがあります。白血球が増えたり減ったりすることは、身体のどこかで感染や炎症が起きていることを意味します。

白血球の血液検査で見つけられる病気

血液検査で白血球の数を調べることは、次のような病気の診断に役立ちます。
●感染症
●再生不良性貧血
●膠原病
●白血病などの血液のがん
など

白血球の血液検査の見方

血液検査の白血球は「WBC」と記載され、基準値は「4000~9000 /μl(マイクロリットル)」です(※)。血液検査で白血球の数が基準値よりも少ない場合は、ウイルスによる感染症、再生不良性貧血が疑われます。また、白血球の数が基準値よりも多い場合は、炎症や細菌感染、白血病などの血液の病気が疑われます。
※日本臨床検査医学会『臨床検査のガイドラインJSLM2015』より

白血球の基準値

白血球の長所/短所

白血球の数値は、一日の時間帯のほか、運動やストレスによっても変化します。また、血液検査で白血球数の異常が分かっても、炎症や感染がどこに起こっているかは確定することができません。

白血球の数を調べる血液検査は、採血で手軽に行うことができます。医療機関によっても異なりますが、白血球の血液検査は採血から通常1時間程度で結果を確認できます。

血液検査では、注射針による痛みを苦痛に感じる人もいるかもしれません。採血で、極度にストレスを感じることで、副交感神経が緊張して、冷や汗、低血圧、顔面蒼白、吐き気などの症状が現われることがあります(「迷走神経反射」といいます)。

採血には消毒綿や手袋、注射針のなどの物品を使うため、アレルギーが起こす人もいます。特にアレルギーとなりやすいのが、消毒用のアルコール綿です。アレルギーに心当たりのある人はあらかじめ、採血を担当する医療スタッフに伝えるようにしましょう。

また、採血の手技によっては神経損傷が生じることがあります。神経損傷は、注射の針先が神経に触れることで起こります。採血時にピリッとした刺激を感じたり、注射を刺した部分が重たく感じたりすることがあります。このような症状が現れたら、採血の担当スタッフに伝えるようにしましょう。なお、注射による神経障害は3ヶ月ほどで症状は消えますが、ごくまれに長期化することがあります。

なお、採血後にはアザなど皮下血種ができることがありますが、数日以内で自然に吸収されます。

白血球の流れ

血液中の白血球の数を調べるためには、採血が行われます。ここでは、腕からの採血の具体的な流れについて説明します。

1. ひじの内側など血管がはっきりと確認できる部分を露出させ、専用の小さな台に腕を乗せる。
2. 上腕部に「駆血帯」と呼ばれるひもやベルトで締める。
3. アルコール綿で消毒し、注射針を刺す。
4. シリンジ内の検体が血液でいっぱいになったら、アルコール綿で抑えながら針を抜く(ほかの項目の血液検査を行うために、複数の検体を取ることがある)。
5. 注射した部位に絆創膏を貼る。血が止まるまでの数分間、自身で圧迫しておく。
6. 完全に止血したら、絆創膏を剥がす。

この検査が含まれるプランを探す

白血球が含まれるプランを探す

この記事の監修ドクター

上 昌広(かみ まさひろ)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所理事長
マーソ株式会社 顧問
1993年東京大学医学部卒。1999年同大学院修了。医学博士。
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
山本 佳奈(やまもと かな)
この記事の監修ドクター
医療ガバナンス研究所 研究員
1989年生まれ。滋賀県出身。医師。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)
人間ドック健診のご相談はこちらから