ALP
ALPとは?
ALP(アルカリホスファターゼ)はリン酸化合物を分解する酵素で、体内のさまざまな組織に広く存在しており、とくに肝臓や小腸、胎盤、腎臓、骨、脾臓に多く含まれています。ALPは血液検査によって調べることができます。
ALPを調べる目的
肝臓や骨などの臓器になんらかの問題が起きると、細胞が破壊されて血液中のALPの量が増えます。ALPは臓器ごとに種類が異なるので、どの種類のALPが増えているかを知ることで、問題の起きている臓器を特定することができます。
ALPの血液検査で見つけられる病気
血液検査でALPを調べることは、次のような病気の診断に役立ちます。
・胆道や肝臓の病気(胆石症や胆管炎、胆道がん、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんなど)
・骨の病気(骨折や骨肉腫など)
・がん
など
ALPが基準値よりも高い場合は、肝臓や胆道系の病気、骨の病気、がん、妊娠などが疑われます。
ALPの血液検査の見方
ALPの値は健康な人や妊娠している女性でも増減する場合があります。
2020年4月1日以降、ALPの測定方法は国際臨床化学連合の「IFCC法」に変更されました。新たな基準値は成人男女で38~113 U/L(ユニットパーリットル)です。
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この記事は、以下の医師による監修を受け、MRSO編集部が作成しています。

マーソ株式会社 顧問
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)