人間ドックを受けるのはなんのため?
人間ドックの目的は、疾患の早期発見と将来の疾患リスクの把握です。
年齢や性別に合わせて人間ドックのコースやプランを決める
人間ドックは現在の健康状態を調べて、疾患の早期発見をすることを目的として行われます。企業や学校で行われる健康診断よりも検査項目が多いため、今の健康状態をより詳しく具体的に検査することができます。結果から将来の病気のリスクを知り、対策することで、健康な状態を保持することができます。
人間ドックの場合は、健康診断と異なり、受診する医療機関によって、検査項目や料金が異なります。自分が気になる疾患などあれば、それに関して特化した検査を受けることも可能です。年齢や性別によって発症リスクが高くなる疾患があるため、年齢や性別に合わせて人間ドックのコースやプランを決めるのが理想的です。
たとえば、30代でお酒を飲む機会が多い人は血液検査と胃がんの検査が含まれているプランを、40代で高血圧など生活習慣病などを指摘されている人は、血液検査・胃がん・大腸がんの検査が含まれているプランがおすすめです。女性は女性特有の疾患に関する検査をプラスするとよいでしょう。
人間ドックを受けたほうがよい人
人間ドックは、誰もが年に1回受診するのが望ましいです。とくに、喫煙者や肥満症の人、親族にがんの人が多い、といった場合は、定期的に人間ドックを受けたほうがよいでしょう。さらに、健康診断で問題ないといわれても、気になる疾患を人間ドックで詳しく調べることで、将来の疾患リスクを把握することができます。
年代ごとにおすすめの検査は下記の記事をご覧ください。
●30代が受けておきたい人間ドックって?
●40代が受けておきたい人間ドックって?
●50代が受けておきたい人間ドックって?
●60代が受けておきたい人間ドックって?
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【初心者向け】人間ドックのおすすめの選び方(検査項目・病院)
人間ドックが受診できる医療施設を探しましょう。予約数が多い施設から探す「予約数順から探す」、
エリアから探す「都道府県で医療施設を探す」「プランを詳細検索する」の3つの切り口から探すことが出来ます。
この記事の監修ドクター

マーソ株式会社 顧問
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。

2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)