50代が受けておきたい人間ドックって?
男女ともにがん発症リスクが高まる年代。全身のがんを調べられるPET検査を受けるとよいでしょう。
突然死する疾患に注意
50代の人が受けておきたい人間ドックの検査内容は生活習慣病です。特に動脈硬化や糖尿病・高血圧は突然死する疾患を招く恐れがあるので注意しましょう。
血中のコレステロール値が上昇すると動脈硬化のリスクが高くなります。また、動脈硬化だけでなく糖尿病や高血圧は万病の元と呼ばれるように、脳血管障害や狭心症、心筋梗塞などの心臓疾患、腎不全などさまざまな病気を引き起こす危険が高まります。
男女ともにがんの検査が大切
50代になると、男女とにがんの発症リスクが高くなります。特に胃や大腸など消化器系のがんと肺がんです。50代になったら全身のがんを調べられるPET検査を行うようにしましょう。PET検査は小さながんにも有効な検査方法です。
そんな50代の人が受けておきたい人間ドックの検査には以下のものがあります。
・PET/PET-CT検査
PET検査とは、がん細胞の好むブドウ糖に近い検査薬を身体に注入して画像診断をする検査です。全身のがんを一度に調べるにはPET検査が有効です。
・血液検査
血液検査では、採取した血液から血糖値やコレステロールなど生活習慣病のリスクを調べます。
「空腹時血糖値」についてもっと詳しくみる→
「中性脂肪(TG、トリグリセリド)」についてもっと詳しくみる→
・便潜血検査
便潜血検査は、便に含まれている血液を検出する検査です。大腸など消化器に腫瘍や潰瘍・出血がある場合は、便に血液が含まれ陽性となります。消化器疾患の検査の一つとして実施されることが多いです。
「便潜血検査」についてもっと詳しくみる→
・大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査とは、肛門から内視鏡を入れて大腸の腫瘍や潰瘍の有無を確認する検査です。
「大腸内視鏡検査」についてもっと詳しくみる→
・胃レントゲン検査(胃バリウム検査)
胃レントゲン検査は、バリウムという造影剤を飲んでから、胃にエックス線を当てて、胃の内壁の凸凹を確認する検査です。
「胃レントゲン検査(胃バリウム県検査)」についてもっと詳しくみる→
・胃カメラ検査(胃内視鏡検査)
胃カメラ検査とは、口から内視鏡を入れて食道や胃・小腸の一部に腫瘍や潰瘍ができていないか確認する検査です。
「胃カメラ検査(胃内視鏡検査)」についてもっと詳しくみる→
・経鼻内視鏡検査
経鼻内視鏡検査とは、鼻から内視鏡を入れて食道や胃・小腸の一部に腫瘍や潰瘍ができていないか確認する検査です。
関連記事
【初心者向け】人間ドックのおすすめの選び方(検査項目・病院)
人間ドックの平均費用は3~5万円 – 費用補助など安く受ける方法を紹介
人間ドックのオプション検査、おすすめの選び方-年代・部位・症状別で解説
人間ドックが受診できる医療施設を探しましょう。予約数が多い施設から探す「予約数順から探す」、
エリアから探す「都道府県で医療施設を探す」「プランを詳細検索する」の3つの切り口から探すことが出来ます。
この記事の監修ドクター
マーソ株式会社 顧問
虎の門病院、国立がんセンターにて造血器悪性腫瘍の臨床および研究に従事。2005年より東京大学医科学研究所探索医療ヒューマンネットワークシステム(現・先端医療社会コミュニケーションシステム)を主宰し医療ガバナンスを研究。 2016年より特定非営利活動法人・医療ガバナンス研究所理事長。
2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員、東京大学大学院医学系研究科博士課程在学中、ロート製薬健康推進アドバイザー。著書に『貧血大国・日本』(光文社新書)