アーモンドはいつ食べるのがベストなのか?
ナッツのなかでもアーモンドに注目してみよう。アーモンドをスナック、つまりおやつとして摂取すると、食欲を抑制して食後の血糖の上昇を抑える働きがあることが分かり話題を呼んでいる。
南オーストラリア大学医学部のスゼ・イェン・タン博士らの研究チームが、アーモンドの摂取の有無、摂取時間と食欲抑制や体重変化などへの効果を調べた。肥満気味で糖尿病のリスクの高い成人男女137名を、アーモンドを摂取しなかった群、朝食に摂取した群、午前中にスナックとして摂取した群、昼食に摂取した群、午後にスナックとして摂取した群の5群に分け、1日43グラムのアーモンドを4週間摂取させ、その前後で食欲抑制効果、食後高血糖や体重に及ぼす影響を調べた。
ダイエット効果を最大限発揮するのは、間食にナッツ
結果、アーモンドはいずれの群でも食欲を抑え食後血糖を下げる効果が認められた。驚くべきは、その効果がスナックとして摂取したときに、もっとも顕著に認められたことだ。いずれのアーモンド摂取群でも体重の増加が認められなかったことから、血糖を下げ、糖尿病の発症を抑えるためにもアーモンドはスナック摂取時の健康的なオプションになるとタン博士は考察する。
間食にはケーキや煎餅などのスナック菓子ではなく、アーモンドなどナッツ類がお勧めだが、市販のナッツは、塩分や食品添加物を多く含んでいたり、油で揚げていたりするものが多い。健康的な観点で選ぶなら、食塩無添加で素焼きか生のナッツ類を選択したい。