「お酒や食事を存分に楽しみながら、若々しさと健康をキープしたい」という願い。
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2016.8.4

食べ合わせの落とし穴。ビールのおともNo.1は枝豆なのか?

食べ合わせの天国と地獄…

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お酒を楽しみながらも、健康を維持するために意識してほしいことのひとつに、おつまみ同士の食べ合わせがある。うなぎと梅干し、大根と人参など、古来より一緒に食べないほうがよいとされている組み合わせがあることは聞いたことがあるだろう。組み合わせによって消化不良を起こしたり、身体を冷やしたりすることがあるのだ。今回は、ビールのおつまみの定番、枝豆とチーズの食べ合わせについて紹介する。

枝豆とチーズは相性が悪い

それぞれビールとの相性はいい枝豆とチーズだが、この2つの相性には思わぬ落とし穴がある。

チーズのカルシウムがムダになってしまうのだ。というのも、枝豆にはカルシウムの吸収を阻害するフィチン酸がたくさん含まれている。フィチン酸はカルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル成分と強力に結合するため、ミネラル成分が豊かな食材と一緒に摂取すると、ミネラルが消化管から吸収されるのを阻害してしまうのだ。ミネラルが不足しがちな日本人にとっては、チーズも重要なカルシウム源。しかし、枝豆とチーズを一緒に食べると、枝豆のフィチン酸がチーズのカルシウムに結合して吸収を抑制してしまうので、無駄なくカルシウムを摂取するためには、一緒に食べないほうがベターだ。

フィチン酸は、枝豆のほかにも、胡麻や玄米、発芽玄米にも含まれているのでカルシウムが豊富な乳製品と一緒に食べるときには注意してほしい。


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Colorda編集部